
浮気調査でスマホの行動履歴を調べる行為はリスクが大きい割にメリットが少ない?
パートナー(配偶者)が浮気しているかもしれない場合、どこで何をしているのか常に把握したくなりますよね。
休日出勤と言って出かけても、スマホの位置情報を調べてみたら本当は浮気相手と会っているかも知れません。
こんな時頼りになるのがスマホ(iPhone)の行動履歴による浮気調査です。
スマホの行動履歴からパートナーの浮気調査はどのように行えるのでしょうか。
この記事ではスマホの行動履歴を使って浮気調査を行う方法と注意点についてくわしく解説します。
スマホの行動履歴から浮気を見破ること(浮気調査)はできる?

スマホの行動履歴から浮気調査することは可能です。
iPhoneの場合、50日間の行動履歴が見られるので、パートナーがよく行っている場所が、浮気相手の自宅やラブホテルである可能性もあります。
休日出勤と言って出かけた日にスマホには全く別の場所の履歴が残されていれば、浮気と考えてまず間違いないでしょう。
このようにスマホの行動履歴を使って浮気調査をすると、パートナーの行動の嘘を見つけることができます。
そもそもスマホの行動履歴とは
スマホの行動履歴は、iPhoneの場合は位置情報サービスを利用して「訪れた場所(位置情報)」と頻度、日時などが50日間分記録され、一覧で確認することができるものです。
このスマホの行動履歴の機能は、iPhoneユーザーにとって重要な場所を、iOSデバイスが学習することを目的としています。
スマホの行動履歴を使えば、旅行や出張などで訪れた場所やお店、利用した経路も自動で記録してくれるため、後から 「あの時行った店の名前を知りたい」と思った時にも非常に便利です。
スマホの行動履歴を使って浮気調査を行う場合には、50日間でよく訪れている場所などからパートナーの行動(位置情報)を確認し、浮気につながる情報を掴みます。
スマホの行動履歴をチェックする手順
実際に浮気調査を目的として、スマホで行動履歴をチェックする場合の手順を確認してみましょう。
同じスマホでもiPhoneとAndroidでは行動履歴を確認する手順が異なりますので、別々に説明します。
iPhoneで行動履歴をチェックする場合
iPhoneで行動履歴をチェックする場合の手順は、次のとおりです。
- ホーム画面から「設定」のアプリを選んでタップ
- 「プライバシー」を選んでタップ
- 「位置情報サービス」をタップ
- 「システムサービス」をタップ
- 「利用頻度の高い場所」を選んでタップ
Androidで行動履歴をチェックする場合
Androidで行動履歴をチェックする場合は、Googleマップのロケーション履歴を使います。手順は次のとおりです。
- ホーム画面から「GoogleMap」をタップ
- アイコンをタップ
- メニューから「タイムライン」をタップ
- 「カレンダー」から行動を確認したい日付をタップ
顔認証によるロック解除が必要
iPhoneX以降のiPhone(スマホ)は、顔認証によるロック解除が必要となるため、浮気調査を行うにしてもパートナーの同意なしにロック解除を行うことは難しいでしょう。
写真や寝顔でスマホのロックが解除されることはほぼありません。
浮気調査のためにスマホの行動履歴をチェックする場合、顔認証が設定されていたら、同意を得て堂々とチェックするのもひとつの方法です。
※パートナーが浮気をしている場合、スマホをロック解除してくれる可能性は極めて低いと考えられます。
無断でスマホの中を見ても大丈夫?

浮気調査のために無断でiPhone(スマホ)の行動履歴を見る行為は、プライバシー権の侵害にあたります。
行動履歴をチェックするためにパスワードロックがかかっているスマホを、パスワードを試して解除した場合、違法行為にあたる可能性が高いです。
もし違法行為にならなくても、無断で行動履歴をチェックしたことをパートナーに知られれば信頼を失うことになりかねません。
行動履歴を使った浮気調査で掴んだ証拠は法的証拠になる?

スマホの行動履歴を使った浮気調査で証拠を掴んでも、法的に有効な証拠にはなりません。
スマホの行動履歴から分かることは、あくまでもパートナーがいつどこにいたか、という位置情報であり、誰が一緒にいたのかは不明だからです。
またパートナーの同意を得ずにスマホの行動履歴をチェックして浮気調査を行った場合、そこで掴んだ証拠は裁判などで使うことができません。
スマホの行動履歴を使って浮気調査を行っても、掴んだ証拠は使えないため、注意しましょう。
スマホの行動履歴を調べるのはムダ?

浮気調査でスマホの行動履歴を調べるのは、全くのムダとはいえません。
パートナーが嘘をついていることがスマホの行動履歴から判明すれば、パートナーを問いただし、浮気を認めさせることができるかも知れません。
また、探偵事務所に浮気調査を依頼する場合は、その浮気の情報を有効に使うことができるでしょう。
ただ浮気調査でスマホの行動履歴を調べる行為はリスクが大きい割にメリットが少ないため、離婚や慰謝料請求に使える証拠を掴む方法としてはおすすめできません。
離婚や慰謝料請求に使える証拠とはどんなもの?

離婚や慰謝料請求に使える証拠とは「パートナーと不倫相手との間に不貞行為(肉体関係)があると推察できるもの」のことです。
具体的な例を紹介します。
- ラブホテルに出入りする写真
- メールやSNSのやり取り(性交渉があると推察できる内容)
- 浮気の事実を認める内容の音声データ
- 探偵事務所の調査報告書
1.ラブホテルに出入りする写真
パートナーと不倫相手がラブホテルに出入りする写真は、離婚や慰謝料請求に使える証拠になります。
ただ、この場合の写真は鮮明で誰の写真なのかはっきり分かるものでなければいけません。自分が撮ったから間違いない、ということでは証拠として使うことができませんので注意しましょう。
2.メールやSNSのやり取り(性交渉があると推察できる内容)
パートナーと不倫相手のメールやSNSでのやり取りも、性交渉があると推察される内容であれば浮気の証拠として使うことができます。
雑談のような内容であれば、浮気の証拠とはなりませんので注意しましょう。
3.浮気の事実を認める内容の音声データ
パートナーや不倫相手が、浮気の事実を認めている内容の音声データがあれば、浮気の証拠として使うことができます。
ただ、いざ裁判になった時に「自分ではない」などと言い逃れようとするケースもあるので、音声データ以外の証拠も掴んでおくと安心です。
4.探偵事務所の調査報告書
探偵事務所に浮気調査を依頼すると調査の結果をまとめた調査報告書を作成してもらえます。
この調査報告書は離婚や慰謝料請求に使える証拠です。
調査報告書の内容は、調査期間中(調査日)のパートナーの行動を漏れなく記録したもので、要所要所で写真や動画なども使われています。
離婚や慰謝料請求を考えている場合は、探偵事務所に浮気調査を依頼するのもひとつの方法です。
なぜ浮気の証拠が必要なのか?

スマホの行動履歴を使った浮気調査でなくても、浮気の証拠は掴んでおくことをおすすめします。
浮気の証拠を掴んでおくことをおすすめするのは、次の2つの理由からです。
- 離婚や慰謝料請求ができる
- パートナーから離婚請求できなくさせる
離婚や慰謝料請求ができる
浮気の証拠があれば、パートナーに対して離婚を請求することができます。
これは浮気が「離婚事由(離婚できる理由)」に該当するためです。
また浮気の証拠があれば、パートナー、あるいは不倫相手、もしくは両者に対して慰謝料を請求できます。
これは不倫によって受けた精神的ダメージに対する損害賠償請求です。
パートナーから離婚請求できなくさせる
浮気調査によって浮気の証拠を掴むことをおすすめするもうひとうの理由は、パートナーから離婚を請求できなくさせるためです。
パートナーが浮気したからといって、子供が小さく離婚できないケースもあります。浮気の証拠を掴んでおけば、パートナーは「有責配偶者」となり、離婚を請求することができません。
浮気の証拠を掴んでおけば、こちらからはいつでも離婚を請求できます。
夫婦関係を修復するにしても、離婚をするにしても、自分の気持ちで決められる状態が作れることが、浮気の証拠を掴むことをおすすめする理由です。
行動履歴以外で浮気調査を行う方法とは

スマホ(iPhone)の行動履歴を使って浮気調査を行うのは容易ではありません。
ここではスマホの行動履歴以外で浮気調査を行うためによく使われる方法を紹介します。
- パートナーの財布をチェック
- カード明細をチェック
- GPS発信機を使って位置情報をチェック
- 盗聴器を仕掛けてチェック
- スマホの浮気防止アプリを使ってチェック
1.パートナーの財布をチェック
パートナーの財布をチェックすると浮気の痕跡が見つかることがあります。
例えばカップルで行きそうなおしゃれなレストランや、高級ブランドのレシートがあれば、浮気相手とのデートやプレゼントの証拠かも知れません。
他にも避妊具が見つかるケースもあるため、財布は浮気調査でよくチェックされるアイテムです。
2.カード明細をチェック
家族カードを使っているならカード明細をチェックするのも良いでしょう。
浮気相手と利用したお店やホテルの明細が見つかる可能性もあります。
ただしパートナーが個人で使用しているクレジットカードや、未開封のクレジットカード明細をチェックする行為はプライバシー権の侵害や違法行為にあたる可能性があるため、おすすめできません。
3.GPS発信機を使って位置情報をチェック
最近ではGPS発信機を使って位置情報をチェックし、浮気調査を行うケースも増えています。
GPS発信機には「リアルタイムで位置情報を検索できるタイプ」と「行動履歴(位置情報)が記録されるタイプ」があり、目的に応じて使い分けが可能です。
ただ、鞄や財布などの個人の持ち物にGPS発信機を仕掛ける行為はプライバシー権の侵害にあたるため、避けた方が良いでしょう。
4.盗聴器(盗聴用ボイスレコーダー)を仕掛けてチェック
盗聴器(盗聴用ボイスレコーダー)を使った浮気調査を行うケースも増えています。
浮気調査に使われる盗聴器は、人の声に反応して録音を開始する機種が人気となっており、電卓やペンの形で一見盗聴器と分からないものもあります。
盗聴器を使って浮気調査を行う場合、GPS発信機と同様で個人の持ち物に仕掛けるのはプライバシー権の侵害にあたるため、避けた方が無難です。
5.スマホの浮気防止アプリを使ってチェック
スマホに浮気防止アプリをインストールして浮気調査を行う方法も最近増えていますが、他人のスマホに浮気防止アプリを無断でインストールする行為は「不正指令電磁的記録供用罪」という犯罪にあたります。
パートナーが浮気をしているかも知れないという心配な気持ちや、他の人も使っているという気持ちから安易に浮気防止アプリをインストールして浮気調査を行うのは絶対に止めましょう。
スマホで浮気調査する場合のリスクと注意点

スマホの行動履歴から浮気調査を行い、パートナーがいつ、どこにいたのか位置情報を検索することは可能ですが、勝手に他人のスマホをチェックする行為はプライバシー権の侵害にあたります。
またパスワードロックがかかっているスマホのロック解除は、不正アクセス禁止法に違反する行為となりますので、おすすめできません。
パートナーの浮気が疑われる場合には、自分で浮気調査を行うのではなくプロに依頼するのがおすすめです。
浮気調査はプロの探偵事務所に依頼するのが安全安心
パートナーの浮気調査は、プロの探偵事務所に依頼するのが安全です。
探偵事務所に浮気調査を依頼した場合、合法的にパートナーの調査が行われますから安心して調査を任せることができます。
また調査スキルを持った探偵事務所が浮気調査を行う場合、離婚や慰謝料請求に使える浮気の証拠も高い確率で入手できるでしょう。
パートナーの浮気調査は、調査費用(料金)はかかるものの、探偵事務所に依頼することで安全面、安心面のどちらも叶えられます。
まとめ|パートナーの浮気(不倫)でお悩みならNPO法人よつばにご相談ください

パートナーの浮気でお悩みなら、NPO法人よつばにご相談ください。
全国には約6,700軒の探偵業者があるため、浮気調査を探偵事務所に依頼するにあたって、どの探偵事務所に依頼すべきか分からない人も多いでしょう。
NPO法人よつばはパートナーの浮気をはじめ、ストーカーやいじめなど幅広い個人のお悩みに対応、解決するための無料相談所です。
NPO法人よつばでは探偵事務所選びのサポートや弁護士の紹介、夫婦関係の修復のためのアドバイスなども受けられますので、お気軽にご相談ください。