
不倫・浮気発覚後、夫婦関係の再構築と離婚の選択肢について紹介
夫婦のいずれか、つまり旦那か妻が不倫(浮気)をした場合、離婚をするかそれとも関係を再構築するか悩む夫婦も多いでしょう。
配偶者の不倫は簡単には許しがたいものゆえ、本当に再構築できるか不安を抱えるケースも少なくありません。
この記事では、配偶者の不倫(浮気)があった場合に、離婚をせず再構築を目指す場合のメリットや、夫婦関係を改善していくための方法などについて解説します。
旦那(妻)の不倫後に夫婦関係を再構築できる?

夫婦のいずれかが不倫(浮気)した場合の「再構築」とは、不倫(浮気)行為があった後も、これまで以上に夫婦としての絆を深めてふたりで力を合わせて乗り越えていくことをいいます。つまり、夫婦生活の再スタートを切ることだといえます。
しかし、旦那または妻の不倫(浮気)を知った後に、これまでのように夫婦関係を築いていくことは可能なのでしょうか。再構築を図ることを決めた場合の今後について、実際のところを確認してみましょう。
不倫後の再構築は簡単にはいかない
旦那または妻が不倫をした場合でも、夫婦関係の再構築を図ること自体は可能です。しかし、関係修復は簡単なことではなく苦しみや悲しみを伴うことを忘れてはいけません。
特に不倫(浮気)をされた側は、「またいつか不倫するかもしれない。」「まだ浮気相手と会っているのでは?」と疑惑の念が晴れず、不倫(浮気)をした相手を100%信用することは難しいです。また、相手が不倫(浮気)をした事実がフラッシュバックし、忘れたくても忘れられないケースも少なくありません。
一方、不倫(浮気)をした方も、配偶者を傷つけてしまった罪悪感にさいなまれたり、相手からの信用をなかなか取り戻せないことに焦りや不満を持ったりすることがあります。
このような事情から、一度は再構築を目指したにもかかわらず、結局離婚という決断をするケースもあるのです。
傷が癒えるまでには長い時間がかかる
旦那または妻に不倫(浮気)をされた方は、信頼して結婚した相手に裏切られたことになります。この「裏切られた」という心の傷はそう簡単に癒えるものではありません。
傷を癒すためには長い時間がかかることを覚悟しておきましょう。
一度失ってしまった信用はまた築き上げていかなければなりません。しかもそれは、ゼロからのスタートではなくマイナスからのスタートとなるため、時間をかけて少しずつ再構築を図ることが大切です。
しかし再構築でき幸せな夫婦になれることもある
不倫後の夫婦関係の再構築は簡単なものではありませんが、もちろん再構築を選択し幸せになる夫婦もいます。
再構築を成功させるには、再構築後に訪れる夫婦関係・家庭環境をイメージし、夫婦共に努力し続けることがポイントです。
どうすればこれまでのような夫婦・家族になれるのかについて夫婦で話し合い、お互いの理想を共有し合うのです。そして、「また幸せな夫婦・家族になりたい」という思いをひとつにして乗り超えられると、離婚後の再構築も成功する可能性が高くなります。
後悔することのないように、再構築すると決意したら可能な限り努力することが大切です。
旦那(妻)の不倫後に再構築をするメリット

旦那または妻が不倫(浮気)をした後に、夫婦関係の再構築を目指すメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。主な4つのメリットについて解説します。
経済的な心配をしなくて済む
旦那または妻が不倫(浮気)をしたことで離婚する場合、収入の少ないまたは無い方の配偶者は経済的な心配をしなければなりません。
旦那が主に生活費を稼いでいる場合は妻の方がより不安になるでしょう。また、夫婦共働きの場合も、収入が半減すると離婚後の生活費が足りるかどうか不安になります。
特に、婚姻期間中は専業主婦だった妻の場合、子どもを連れた離婚となるとひとりで育児をしながら仕事をしなくてはなりません。子どもがまだ赤ちゃんの場合は仕事をすることも難しく、収入を得ることは困難になるでしょう。
勢いで離婚してしまうと、経済的な面で後悔する可能性があります。
しかし、不倫後も再構築をすることを選択すれば、このような経済的な心配はせずに済みます。
これまでの生活を続けられる
旦那または妻の不倫後に再構築を図ると、これまでの生活を続けていけるというメリットもあります。
ひとたび離婚となると、住所や姓が変更になる、子どもの保育園・幼稚園や学校が転園・転校になる、職場へ報告する必要があるなど、さまざまなことが変更になりそれらすべてにおいて手続きが必要になります。
不倫(浮気)をした旦那または妻と顔を合わせなくて済む分、生活すべてにかかわることが一変し、想像以上の精神的な負担になることもあるのです。
不倫(浮気)をした相手を許せない気持ちは十分に理解できます。しかし、離婚に伴う精神的な負担を考えると、再構築を目指し今まで通りの生活を続けることもひとつの選択肢になるといえるでしょう。
子どもの精神的な安定につながる
すでに子どもがいる家庭の場合は、夫婦だけの問題ではなく子どものことも考える必要があります。
不倫(浮気)をした旦那または妻に子どもが懐いている場合、子どもから無理に引き離してしまうのは子どもにとってのショックは大きいでしょう。
もちろん、子どものことだけを優先し自分の気持ちを押し込めることはおすすめできません。しかし、できることなら相手のことを夫婦とは思えなくても、まずは「子どもを共に育児していく人」という認識で、再構築を図ってみる方法もあります。
世間体を保てる
旦那または妻が不倫(浮気)をして離婚する場合、親や兄弟、親戚、職場の人などに離婚したことを報告する必要があります。
プライベートなことに口を出してくる人ばかりではありませんが、中には離婚原因について尋ねてくる人もいるかもしれません。
不倫(浮気)が原因と知って心配してくれる人がいる一方、興味本位や面白半分でほかの人にあれこれと噂を流す人がいるかもしれません。
こうなるとそのコミュニティには居づらくなってしまい、離婚後の生活に余計な悩みが増えることになってしまいます。
しかし、再構築を図ることで外面的には夫婦として成り立つので、世間体を保つことには役立つでしょう。
夫婦関係を改善していくための方法

夫または妻の不倫(浮気)後に、夫婦関係を再構築していくことを決めた場合、より効果的に夫婦関係を改善していくためにはいくつかのポイントがあります。
自分のストレスをためず、また相手に再び不倫(浮気)をさせないために再構築のポイントを確認していきましょう。
不倫の話は避ける
夫婦で再構築することを決めた場合、不倫(浮気)の話を蒸し返すことは避けましょう。不倫(浮気)をされた側は、ふとした瞬間に不倫(浮気)されたことや不倫相手の顔や態度などを思い出し苦しむことがあるかもしれません。
しかし、その都度不倫をした旦那または妻を責めても何も解決しないどころか、相手が再構築に向けて努力している気持ちをそいでしまう可能性があります。
また、夫婦生活を送る中では不倫(浮気)以外のことで揉め事やけんかになることもあるでしょう。そのときも過去の不倫(浮気)のことを持ち出して責めることは控えましょう。
つらい気持ちが積もり積もったときは、友達などに相談したり趣味や好きなことにお金や時間を使って自分をいたわってみるのも良いでしょう。
お互いに我慢せずに気持ちを伝え合う
旦那または妻が不倫(浮気)をしたばかりの頃は、夫婦間の争いが絶えず実際に別居したり、別居が難しい場合は家庭内別居をしたりといった状況になるケースも少なくありません。
しかし、ある程度の期間が過ぎれば徐々に話しができる状態になることが多いです。最初は不信感や怒り、不安などが先立ち、自分の気持ちを素直に話すことができないかもしれませんが、再構築すると決めた以上は、自分の素直な気持ちや考えを相手に伝えるべきでしょう。
また、それと同時に相手の気持ちや考えもしっかりと聞いてあげることが大切です。お互いの気持ちを理解し合い、再構築後の生活をスムーズに送れるようにしていきましょう。
不倫をされた方にも非がないか考える
不倫(浮気)はした方に非があることが多いですが、中には不倫をされた方にも何らかの原因があることがあります。
たとえば、夫婦間でのコミュニケーションが無かったり、会話も必要最小限であったりするなど、相手への気遣いがないと不倫(浮気)に走る原因となります。
夫婦関係の再構築において、不倫をした旦那または妻から改善点を言われた場合は、すぐに言い返さずに自分に非がなかったかどうか考えてみましょう。
夫婦それぞれのスケジュールを共有する
夫婦関係の再構築を始めたばかりの頃は、まだ相手を信用することができず不安な気持ちになることが多いです。
お互いが信頼できるようになるまでは、夫婦それぞれのスケジュールを共有し合うと良いでしょう。
仕事で帰りが遅くなるときは分かった時点で連絡をする、土日はなるべく夫婦または家族で過ごすように心がけ、仮に外出する予定があるときは行先や帰宅時間などを伝えておくといったことが大切です。
夫婦の時間を持ちスキンシップを図る
夫婦関係の再構築を目指すことにおいて、夫婦の時間を持ち積極的にスキンシップを図ることは非常に大切なことです。
とはいえ、不倫(浮気)をした相手とスキンシップをとることは最初は抵抗があるでしょう。頭ではわかっていてもそう簡単にはいかないことが多いです。
そのため、最初はお互いに触れるスキンシップではなく、一緒に食事の用意をして一緒に食べるといったことから始めてみるのはいかがでしょうか。
そこから徐々に、一緒にリビングで映画を見るなどし、自然と触れ合えるようになれると良いでしょう。
浮気相手との関係を絶たせる方法

夫婦間で再構築を目指すと決めたら、不倫(浮気)相手と関係を絶たせるために対策をとることも必要でしょう。
夫婦間の信頼関係を築くために、可能な限りの対策をとっておくことをおすすめします。
「不倫誓約書」を書いてもらう
不倫誓約書とは、旦那または妻が不倫したことが判明し話し合いを持った際に、話し合った内容(不倫の事実や慰謝料のことなど)を記載した書類のことをいいます。
不倫誓約書は、不倫が原因で離婚する場合に不貞行為の証拠となるものですが、再構築を目指す夫婦にとっては不倫の再発予防に活用することもできるのです。
というのも、不倫誓約書には、「今後二度と不倫相手に会わない」ことや「会った場合の違約金」なども記載できるためです。
口ではどんなに「二度と不倫相手に会わない」と言っても、なかなか信用できないもの。不倫誓約書できちんと文面で残しておければ後のトラブルを防げるでしょう。
不倫相手の家族に伝える
旦那または妻の不倫(浮気)は自分の家庭だけの問題ではなく、不倫(浮気)相手の家庭の問題でもあります。
そのため、不倫(浮気)相手の家族にも不倫の事実を報告し、相手の家庭でも今後不倫(浮気)行動を起こさないように見張っておいてもらいましょう。
自分の家庭と相手の家庭の双方で見張ることができれば、今後再度不倫(浮気)することは難しくなります。
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