
パートナーが不倫を告白...どう対応すべき?夫婦関係の立て直し方を解説
近頃「サレ妻」「サレ夫」ということばをよく聞くようになりました。
ご存知の通り、不倫や浮気をされた妻や夫のことです。
TwitterやInstagramでもサレ妻やサレ夫の投稿が多いですが、まさか自分がなるなんて思ってもみなかったのではないでしょうか。
しかも、パートナーが不倫を自ら告白してきたとなれば
「なんで自分から不倫を告白してきたの?」
「自分から言ってきたのなら夫婦関係を立て直せる?」
「これからどうしよう」
「離婚しないと、不倫相手に慰謝料請求できないのかな」
など、疑問や不安でいっぱいですよね。
この記事では、パートナーがなぜ不倫を告白してきたのかや、不倫を告白されたときの対応の仕方について解説していきます。
慰謝料請求のポイントについても説明しているので、ぜひ最後までお読みください。
なぜ不倫を告白してきたのか?

慰謝料を請求されるかもしれないのに、なぜあなたの夫や妻は不倫を告白してきたのでしょうか。
パートナーが不倫を告白してくる意図としては、以下の3点が考えられます。
- 後でバレるなら自分から告白して夫婦関係をやり直したい
- 一刻も早く離婚して不倫相手と再婚したい
- 罪の意識から解放されたい
不倫をしてしまったけど「やっぱり旦那や妻のほうがいい」と思っている場合は、もし後から不倫をしていたことがバレると修復が難しくなります。
そのため、自分から告白するのです。
また、早く別れて不倫相手と一緒になりたいと思っている場合は、慰謝料を支払うことくらい厭わないと考えるでしょう。
とくに慰謝料や今後のことを考えていなくとも、罪の意識にさいなまれ不倫を告白することもあります。
※不倫告白の録音は絶対に撮っておこう
夫や妻が不倫を告白してきたら、必ず録音しておきましょう。
離婚・慰謝料請求といった選択肢を明確に持つために重要だからです。
後ほど解説しますが、録音は重要な証拠になります。
泣く泣く現状維持といった悲惨な状況を避けるためにも、選択肢を持って自分で選ぶことが将来的な幸せにつながります。
不倫を告白された場合の選択肢と今後の対応

夫や妻から不倫を告白されたら、離婚をするのか・このまま夫婦関係を続けるのか、方向性をおおまかに決める必要があります。
とはいっても、突然のことであれば動揺して冷静に考えられなかったり、判断要素が難しく決められなかったりするでしょう。
ここでは、離婚するかどうかを決める際のポイントを解説します。
ただし、どうするか決めるのは落ち着いてからでかまいません。
もし、離婚するかどうか決められない場合は、信頼できる人や中立的な立場の人に相談してみましょう。
1人で抱え込まないようにしてくださいね。
離婚するか夫婦関係の立て直しか
今後どうしていくか決める際は、まず離婚した後の生活を具体的に想像してみましょう。
離婚をすると、以下のような問題が発生します。
- 離婚後も今の家に住めるのか、引っ越しが必要か
- 専業主婦・専業主夫・パート勤務の場合は就職活動をいつするのか
- 子どもにショックを与えないか
- 子ども・ペットはどちらが引き取るのか
- 養育費はどうするのか
- 子どもを引き取る場合、子どもや自分が急病になったらどうするのか
また、パートナーの不倫を知って相手に対する愛情は本当になくなってしまったのか、離婚すると寂しくないのかもよく考える必要があります。
今後の対応はどうする?
上述の判断要素を考慮したうえで、今後どうしていくのかをパートナーと話し合わなければなりません。
離婚をする場合は、離婚を切り出して離婚条件を話し合うことになります。
夫婦関係を修復したい場合は、そもそもなぜ不倫してしまったのかを聞いて、二度と同様のことが起こらないようにしなければいけません。
誓約書を書いてもらうのもよいでしょう。
また、不倫以外にも何か問題はないのかも確認し、あるならどう改善していくかを考えます。
そして、話し合いが終わったら、それ以降はできるだけ楽しく夫婦生活を送ることが大切です。
不倫をしたパートナーに「こんなに素敵な人がいるのに、なぜ自分は不倫をしてしまったんだろう」と思わせましょう。
離婚するのかしないのか、あなたと相手の考えが一致していれば話は比較的スムーズに進みやすいです。
しかし、双方の考えが違っていた場合、なかなか結論に至りません。
自分たちで話し合って合意に至らない場合は、離婚を希望する側が離婚調停を申し立て、裁判所で話し合うことになります。
不倫相手には慰謝料請求が可能!

夫や妻だけではなく、不倫相手にも慰謝料を請求できます。
不倫相手にも深く傷つけられたのですから、謝罪の気持ちも込めて支払ってもらいたいと考えるのは当然のことです。
ただし、慰謝料を請求するには証拠が必要で、請求のための条件もあります。
明確な証拠が必要
慰謝料を請求するためには、慰謝料を請求する側が不倫の事実を証明する必要があります。
慰謝料を請求できる不倫とは、法律上は「不貞行為」と呼ばれるものです。
不貞行為とは「配偶者のある者が、その自由意思に基づいて配偶者以外の者と性的関係を結ぶこと」をいいます(最高裁判決昭和48年11月15日)。
つまり、あなたのパートナーと不倫相手との間に性的関係があったことを証明できるものが必要です。
具体的には、通話履歴・SNSやメールのやりとり・写真・動画・クレジットカードの履歴(ラブホテルの利用履歴)などがあります。
これらの証拠を用意するのは大変そうに感じるかもしれませんが、パートナーが不倫を告白している場合、協力させれば証拠の入手は比較的容易です。
不倫を告白した音声の録音も、証拠として認められる可能性が高いため、前述しましたが必ず撮っておきましょう。
離婚してもしなくても慰謝料請求は可能
離婚してもしなくても、配偶者と不倫相手の双方に慰謝料を請求できます。
ただし、不倫相手に慰謝料を請求できるのは、不倫相手があなたのパートナーは既婚者であることを知っているか、注意すれば知り得た場合のみです。
既婚者であるのを知っていることを「故意」、注意すれば知り得たことを「過失」といいます。
不倫相手が、あなたとパートナーの婚姻関係について故意または過失だと認められれば、慰謝料の請求が可能です。
不倫相手への慰謝料の請求方法としては、口頭と書面の2パターンがあります。
口頭で請求する場合は録音を撮っておき、書面で請求する場合は内容証明郵便で送りましょう。
口頭と書面、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
口頭による請求のメリットは、タイムリーに話し合いができるため、早期解決が望めることです。
また、不倫相手がうまく責任逃れしようと考える時間を与えずに済みます。
一方で水掛け論になりやすいことや、不倫相手の言い分に対して瞬時に判断し適切に反論しなければならないデメリットもあります。
興奮のあまり行き過ぎた言動をしてしまうと、脅迫や恐喝にあたることがあるため、注意も必要です。
書面による請求のメリットは、主張を明確化でき、落ち着いて論理的に意志を伝えられることです。
不倫相手に本気度を示せるうえ、記録も残ります。
デメリットは、口頭に比べ時間がかかることや、不倫相手の住所を知る必要があることです。
口頭や書面による請求で解決できない場合は、裁判所で調停を行うことになります。
なお、不倫相手の職場に不倫の事実をバラすといったことは、プライバシーの侵害や名誉棄損にあたるおそれがあるため、絶対にしてはいけません。
もともと被害者であるあなたが加害者とならないよう、十分に注意しましょう。
お困りの方には無料で相談にのっています

突然不倫を告白されると、とまどうことも多いでしょう。
慰謝料請求をするにもいろいろな条件ややり方があって、一人で対応するのは難易度が高いです。
浮気・不倫に悩んでいる方に対して、こちらで無料相談を実施していますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
パートナーから不倫を告白されたら、まずは落ち着いて、離婚するのか夫婦関係を修復するのかを考える必要があります。
「不倫をするような人とは一緒にいられない!」と思うかもしれませんが、家のこと・仕事のこと・子どものこと、判断要素はさまざまです。
離婚後一人になって、寂しい思いをするかもしれません。
よく考え、夫婦で話し合いの場を持ちましょう。
また、離婚してもしなくても、明確な証拠と条件が揃えば不倫相手に慰謝料を請求することも可能です。
「一人で対応するのが難しい」「とにかく不安」という人は、信頼できる人や中立的な立場の人に相談してみましょう。