離婚から立ち直れない理由と立ち直るためにやりたいこと、考えたいこと
離婚によって生じるさまざまな変化に対応できず、精神的ダメージを受けて立ち直れない人は少なくありません。
離婚によるダメージから立ち直る期間は、そこに至った原因や人によって異なりますが、一般的に半年から一年は誰しも不安やストレスを感じるものです。
場合によってはそのままうつ状態になってしまう人や、慢性疲労や頭痛、睡眠障害などの症状に悩まされる人もいます。
今回はこのように離婚から立ち直れないでいる人がどうすれば立ち直れるのか、立ち直るためにやりたいこと、考えたいことを徹底解説します。
離婚から立ち直れない理由
離婚によるダメージから立ち直るには、まず自分が立ち直れないでいる理由を知ることが大切です。あなたの心を重くしているものは何なのでしょうか。
ここではパートナーと別れた多くの人が「立ち直れない理由」として挙げるものを6つ紹介します。
この中にご自分が抱えている悩みがあるか、確認してみましょう。
①将来への不安
パートナーと別れてから、一人でいる時間が長くなるとあれこれ考えてしまい、自分の将来が不安で落ち込んでしまう人は少なくありません。
この先ずっと一人で生きていかなければならないかも、私はもう幸せになれないかも、などと悩み始めると人生がすごく孤独で長いものに思えてきます。
結婚している友だちが幸せそうに見えて、羨ましく思うこともあるでしょう。
自分の戸籍に×がついているのを見て改めてショックを受ける人もいます。
あるいは離婚がトラウマになり、また失敗することを恐れて新しい幸せをつかむことに消極的になってしまうケースも多いです。
②子供と会えない寂しさ
離婚の際、親権を獲得できなかった方の親は、子供と会えない寂しさからひどく落ち込み、立ち直れない状況になることがあります。
ずっと愛情を持って子供を育ててきたのであれば、子供の成長を間近で見られない、決められた日にしか面会できない、という状況から立ち直れない状態になることは想像に難くありません。
③経済的な困窮
経済的な困窮から立ち直れない程の絶望を感じる人も多いようです。
パートナーと別れて自分一人の収入で生活を始めてみると、予想以上にお金がかかるものです。家賃や光熱費は家族で暮らす場合とそれほど変わりませんから、経済的に辛い状況になる可能性は高いでしょう。
これまで普通に買えていた物が買えない、といった状況が続くと徐々に精神にダメージを受け、立ち直れない状況に陥ってしまいます。
とくに現在パートやアルバイトで働いている人はその可能性が高くなるため、早めに正社員など、安定した収入が得られる仕事を見つけることが大切です。
④離婚が子どもに与える影響への不安
離婚が子供に与える影響に不安を感じて、立ち直れない状況に陥る人も多く見られます。これは親権を獲得した方の親に限りません。
両親が離婚したことで学校でいじめられていないかとか、片親になったことで息子や娘の将来に不利益が生じることはないか、などが不安になり、精神的に不安定になってしまうのです。
とくに親権を獲得できなかった親は子供の様子が見られない分、不安になってしまう傾向があります。
⑤周囲の偏見
周囲の偏見や心無い言葉に傷つき、立ち直れない状況に陥ることもあります。
日本の離婚率が高くなっているとはいえ、まだ離婚に対して偏見を持っている人は少なからず存在します。
そのため離婚したことで会社での評価が下がったり、昇進が見送られるケースもゼロではありません。
離婚の原因が元配偶者にあった場合でも、あなたにも非があったのではないかと考える人もいるでしょう。
人の考え方は色々ですから「そう考える人もいるんだな」位に留めて気にしないことが一番です。常に笑顔で前向きにいるよう心がければ、あなたの味方がどんどん増えて偏見など気にならなくなりますよ。
⑥元配偶者への未練
元配偶者への未練が断ち切れないために、離婚後立ち直れない状況に陥る人も少なくありません。
別れた相手に未練が残っている場合、直近の嫌な思いをした記憶より、楽しかった思い出ばかりが浮かんできてしまうものです。
どうして離婚してしまったんだろう、と後悔する人も少なからずいます。
離婚による絶望から立ち直る方法
絶望から立ち直れない状況にいる場合、どうすれば立ち直れるでしょうか。
自分が立ち直れない理由が分かれば、立ち直る方法を見つけるのはそう難しいことではありません。といってもそれは自分の気持ち次第です。
立ち直れないでいる自分の状況を本気で何とかしたいとお考えなら、次に紹介する方法を試してみましょう。難しいと感じてもまずはやってみることです。
ここでは立ち直れない状況の改善のためにやりたいことをくわしく解説します。
①時間が解決するのを待つ
「日にち薬」という言葉をご存知でしょうか。
これは主に関西で使われる言葉で「どんなに辛いできごとも月日が経てばきっと乗り越えられる」とか「歳月が薬となって体や心の傷を癒してくれる」という意味があります。離婚で受けた精神的ダメージにも日にち薬は効果的です。
絶望的な状態から立ち直るまでにどれほどの時間がかかるかは人によりますが、のんびりと構えることも時には必要です。
時間が過ぎるのを待っているだけではあれこれ考えて余計不安が募る可能性もあるため、既婚者の間はできなかったことをやってみるのもおすすめです。
例えばこれまでめんどくさいと感じて参加しなかった会社の飲み会に参加してみるとか、独身の友だちと夜に遊びに出かけるのも良いでしょう。
その頃には日にち薬が効いてきて、立ち直れないでいた自分を懐かしく思えるようになっているかも知れません。
なお、日常生活に支障が出るほど気持ちが落ち込む場合には早めに心療内科などの受診を検討しましょう。
②仕事に打ち込む
離婚後の落ち込みからの立ち直りには、仕事に打ち込むのも効果的です。
仕事に夢中になっていれば離婚のことを思い出して落ち込むこともありませんし、経済的な困窮から脱出できる可能性も高くなります。
その上キャリアも会社からの評価も上がればいいことづくめですよね。
一人の時間に余計なことを考えずに済むよう、資格取得のために勉強するのも立ち直るための前向きな方法としておすすめです。
③再婚相手を探す
立ち直れない状況から脱出するには再婚相手を探すのも良いでしょう。
離婚したばかりなのに再婚なんて、と思われるかも知れませんが、失恋した時には新しい恋を始めるのが一番といわれるのと同じで、離婚の辛さを癒すには新しい出会いが効果的です。
結婚相談所や婚活イベント、ネット婚活などを利用するのも良いでしょう。
ただ寂しい気持ちにつけ込むロマンス詐欺や結婚詐欺には注意が必要です。
④好きだったことをまた始めてみる
離婚のダメージから立ち直れないでいる人は、独身の頃好きだったことをまた始めてみるのもおすすめの方法です。
最近ではネットを通じて全国にある趣味のサークルと繋がれるので、どこに住んでいても交友関係を広げられます。
好きなことを共有できる友達ができたり、趣味で出かけることが増えれば、いつの間にか離婚を過去のことと思えるようになっているでしょう。
⑤誰かに相談する
パートナーとの離婚で立ち直れない人の中には、辛い胸の内を誰にも打ち明けられないでいるケースが少なくありません。
これは人に弱みを見せることが苦手な人や、離婚したことを恥ずかしいと感じている人に多く見られる傾向ですが、実は誰かに相談することにはいくつかのメリットがあるんです。
1.悩みを話すと気持ちが楽になること
ひとつ目のメリットは悩みを話すと気持ちが楽になることです。
感情を言葉にすることで不安が緩和されることをカタルシス効果といいます。
人に悩みを相談しても気休めにしかならない、という人もいますが、この気休めに思えることが気持ちを軽くしてくれるのです。
2.悩んでいる時間を削減できること
二つ目のメリットは悩んでいる時間を削減できることです。
これは「専門家に相談すれば悩みを早急に解決に導ける」という意味です。
勉強で分からないことがあった時に先生に聞けば解決するのと同じで、専門のカウンセラーに相談すれば悩みが解決する可能性があります。
3.別の人の視点で物事が見られること
3つ目のメリットは別の人の視点で物事が見られることです。
自分だけで悩んでいるよりも、新たな視点や考えを持った人に相談することで解決への糸口が見つかることもあるでしょう。
それでも人に相談することに抵抗がある人は、専門カウンセラーのいる無料相談所を利用するのもひとつの方法です。
立ち直れない時のNG行動
離婚のショックから立ち直れないとき、やってはいけない行動もあります。
離婚したことで立ち直れない状況に陥った場合のNG行動は次のとおりです。
- 元配偶者に連絡する
- 元配偶者のSNSをチェックする
- 自分が不幸だと思い込む
1.元配偶者に連絡する
離婚による精神的ダメージで立ち直れない状態のときには、元配偶者に連絡をとるのは避けた方が良いでしょう。
離婚した時点で夫婦は他人になるわけですから、元配偶者に連絡をとるのは子供の面会の日程などの事務連絡に留めるのが賢明です。
元配偶者も新たな人生をスタートさせ、恋人ができている可能性もあります。
2.元配偶者のSNSをチェックする
離婚から立ち直れない状況では元配偶者の動向が気になるものですが、SNSなどで近況をチェックする行為は避けた方が無難です。
元配偶者が楽しい毎日を送っていることが分かれば、恨めしい気持ちになったり、余計立ち直れない状況に陥る可能性もあります。
できれば元配偶者のフォローを止めたり、繋がりを絶つなどして前を向く決意をしましょう。
3.自分が不幸だと思い込む
離婚後に立ち直れないほど精神的ダメージを受けた人は、自分が不幸だと思い込んでしまう傾向があります。
離婚はたしかに辛い経験ですが、この先再婚する可能性もありますし、人生において幸せは結婚だけではありません。
今は立ち直れない状況でも、時間が経てば懐かしい思い出に変わるでしょう。
幸せになるために、考えてみてほしい3つのこと
現在立ち直れないほど心にダメージを受けていても、幸せになりたい気持ちがあれば状況は必ず改善します。
ここでは幸せになるために考えてみてほしい3つのことを紹介します。
1.離婚という決断をしていなかった場合のこと
離婚した後に立ち直れない程ダメージを受けているなら、もし離婚していなかった場合どうなっていたかを考えてみましょう。
離婚を決断した原因が解決しないまま、今でも結婚生活を続けていたら、あなたも元配偶者も我慢やストレスに苦しむ毎日が続いていたことでしょう。
離婚は正しい選択だったのだと考えられれば、気持ちが楽になりますよ。
2.離婚は結婚と同じで双方に責任があること
離婚をしたことで自分を責めるのは止めましょう。
真面目な性格の人ほど、離婚した後で「自分がもう少し我慢すれば良かったのではないか」とか「自分が相手を受け入れていれば、もしかしたら問題を解決できていたのではないか」などと自分を責めてしまいがちです。
離婚に至ったのは双方の責任であって、どちらか一人のせいではありません。
自分だけが頑張っても、相手が変わろうとしなければ結果は変わらなかったはずです。
3.離婚したことで見えてくるものがあること
離婚は結婚生活の失敗だとしてネガティブに捉えられがちですが、ポジティブな考え方をすれば今後の人生に生かせる良い経験をしたともいえるでしょう。
離婚の原因を踏まえて、次回は自分に合う再婚相手をしっかり見きわめることもできるでしょうし、人生において決断すべきことを自分の意志で決める決断力も身に着いたはずです。
離婚したことで見えてくるものを生かして、今後の幸せな人生を切り開いていきましょう。
まとめ:立ち直れないあなたへ、その辛さを相談してみるという方法もあります
離婚したことで立ち直れない状況に陥ってしまい、辛い毎日を過ごしているのはあなただけではありません。
一人でその辛さを抱えていると、世界から取り残されたような気持ちになり、自分だけが不幸なんだと思ってしまいがちです。
そんな時、だれかに相談すれば心の重荷を少しでも軽くすることができます。
NPO法人よつばはどなたのどんなお悩みもご相談いただける無料相談所です。
専門カウンセラーが常駐しているため、ただ苦しい胸の内を聞いて欲しい場合も、何か前向きになれるアドバイスが欲しい場合でも対応できます。
知り合いには悩みを打ち明けられないという人も、全く知らない人になら話せることもあるでしょう。
一人でお悩みを抱え込まず、NPO法人よつばの無料相談をぜひご利用ください。