
熟年不倫の増加理由と予防法、無料相談窓口を紹介
「熟年不倫」という言葉を耳にするようになり久しいですが、近年は特に珍しいものでもなくなってきた感があります。誰でも気軽に始められてしまうイメージのある熟年不倫や浮気ですが、それをきっかけに熟年離婚に発展するケースも少なくありません。
きっかけは軽い気持ちだったにも関わらず、熟年離婚という大きなリスクを負ってしまう可能性のある熟年不倫。その数は年々増加しているとされています。
この記事では、熟年不倫や浮気が増加している原因をひも解いていくとともに、防止策や解決策などについて解説していきます。
【熟年離婚について】
熟年離婚は、熟年の夫婦が離婚する際の言葉と解されることもありますが、一般的には、一定期間(20年間以上)婚姻関係にあった夫婦が離婚することを指します。
熟年不倫が増加している原因

熟年離婚が増加傾向にある理由のひとつに、熟年不倫や不倫をする人が増加していることがあります。既婚者が熟年不倫や浮気に走る主な原因として、次の6つが考えられます。
熟年不倫のきっかけ・原因①:時間とお金に余裕ができたから
熟年不倫・浮気をするにはお金や時間が必要です。子どもが小さいうちは教育費や家のローンの支払いなどでお金がかかるものですが、子どもが独立し住宅ローンの支払いも終わりが見えてくると経済的に余裕ができ、熟年不倫・浮気に使う経済的な余裕がでてきます。
また、子どもの成長とともに家族で外出する機会も減り、気軽に友人と遊びに行くことも難しい場合、時間を持て余してしまうことも。そこで、ある程度のお金や時間をかけて、旦那や妻以外の異性と過ごす時間を持ちたいと考えるようになるのです。
熟年不倫のきっかけ・原因②:インターネットの「出会い系」が普及したから
携帯電話やスマートフォンが普及し、誰でも気軽にインターネットにアクセスできるようになりました。ひとたびインターネットに接続すればLINEやツイッターなどで気軽にコミュニケーションがとれるうえ、最近は既婚者向けのマッチングアプリなども提供されており、異性と簡単に出会えるようになりました。
こういった出会い系ツールは最初はメッセージのやり取りから始まるものが多いので、手軽に熟年不倫相手や浮気相手を探せるようになったといえます。
熟年不倫のきっかけ・原因③:ほんの軽い気持ちから
最初から「不倫相手を見つけよう」としていたわけではなく、ほんの軽い気持ちからいつの間にか熟年不倫・浮気に発展していたというケースもあります。
たとえば、先に紹介したSNSを通して出会うほかにも、趣味のサークルで友達付き合いをしていた異性と不倫関係になったり、同窓会などで久しぶりに再会した人と不倫関係になったりすることなどがあります。
熟年不倫のきっかけ・原因④:夫婦関係がマンネリ化し新しい刺激が欲しいから
夫婦は長い年月を共に生活しているため、良い意味では空気のような存在になりますが、悪く言うとマンネリ化しつまらないと感じてしまう人もいるでしょう。
また、長年積み重なってきた旦那・妻への不満やあきらめといった気持ちから、お互いに異性としては見られなくなることもあります。
こういった日々の中で新しい刺激を与えてくれるのが熟年不倫や浮気です。優しくしてくれたり気遣ってくれたりする不倫相手に出会えたら、夢中になってしまっても不思議ではないでしょう。
熟年不倫のきっかけ・原因⑤:介護の疲れやストレスから
自分が年齢を重ねていけば親も同じように年を取り、介護が必要になることが多いです。自分の親だけでなくパートナーの親も同様に介護が必要になることもあります。
介護はいつまで続くか予想ができないため、肉体的にも精神的にも大きなストレスになります。パートナーの理解や協力が得られない場合、さらにストレスは大きなものになるでしょう。
このような疲れ切ったこころとからだを癒すために、熟年不倫や浮気相手に精神的な安らぎを求めるケースもあります。
熟年不倫のきっかけ・原因⑥:パートナーから精神的・肉体的な暴力を受けたから
結婚期間中にパートナーから精神的または肉体的な暴力を受けていた人は、不倫相手を精神的な支えとすることがあります。暴力というと、以前は旦那から妻へというのが一般的でしたが、近年は妻が旦那を攻撃する家庭も増加しており、暴力被害は男性・女性共にあるという状況です。
傷ついたこころとからだを熟年不倫相手で癒したいと考えるのも、理由のひとつとなっています。
パートナーの不貞行為(浮気)を見抜くポイント

パートナーが「熟年不倫をしているのでは?」と感じるのはどのような状況なのでしょうか。携帯電話やスマートフォンを見ることができれば簡単ですが、不倫・浮気をしているときは肌身離さず携帯していることが多く難しいでしょう。
そこで、スマートフォンなどをチェックする以外の方法で、旦那や妻が熟年不倫や浮気をしているかどうかを見抜くポイントについて解説します。
熟年不倫を見抜くポイント①:不倫が疑われるような持ち物はないか
まずは、旦那や妻の持ち物をチェックすることから始めてみましょう。飲食店などのレシートやホテルの会員カードなどが、カバンや財布の中に入っている可能性があります。
また、クレジットカードの利用履歴を確認すると、訪れた店舗や使った金額などもわかります。
また、これまでは持ち物を家族の共有スペースに放置していたにもかかわらず、急に隠すようになるのも疑わしい行為といえます。秘密の隠し場所としては、旦那の場合は自動車の中やゴルフバックの中など、妻の場合は女性が主に使うキッチンや化粧台などに隠す傾向があります。
熟年不倫を見抜くポイント②:身だしなみを気にするようになった
これまでは身だしなみに気を遣わなかったパートナーが、急に髪型を変えたり洋服を買ったりするようになると、不倫相手や浮気相手を意識していることが疑われます。見慣れないものが急に増えたら熟年不倫や浮気に要注意です。
また、特に女性は、新しいアクセサリーや香水などを購入することや、化粧やネイルが派手になることもあります。
熟年不倫を見抜くポイント③:外出することが増えた
これまでめったに外出することがなかったパートナーが不倫や浮気を始めると、外出する機会が増える傾向があります。仕事の日の帰宅時間も遅くなったり、休日も何かにつけ用事を見つけたりして外で過ごす時間が多くなります。
不自然な言い訳を重ねて外出することが多くなると、熟年不倫をしているのではないか?と疑う原因のひとつとなるでしょう。
熟年不倫の予防・解決方法

長い結婚生活の中で、旦那や妻以外の人と親密な関係になることは誰にも起こり得ることではあります。しかし、それが夫婦関係の破綻につながることは避けたい人も多いでしょう。
そこで、熟年不倫や浮気をあらかじめ予防する方法や、パートナーが熟年不倫をしているのではないかと怪しまれるときの解決方法などについて解説します。
夫婦で共通の趣味を持つ
夫婦関係にかかわらず、ふたりが共通の趣味を持ち楽しい時間を共有できれば、ほかの男性や女性に心移りをする可能性を減らせるでしょう。というのも、熟年不倫に走る人の心理として、「寂しさを埋めたい」ということもあるからです。
夫婦で趣味を満喫している間だけでなく、予定をたてている時間や思い出話をする時間が増えれば、あたたかい時間を過ごせるのではないでしょうか。
話をする時間を意識的に増やす
夫婦生活が長期間になるほど、コミュニケーションをとる時間が不足していきがちです。これまでの経験から「どうせわかってくれない」と諦めてしまう人もいますが、年齢と共に考えも変わっていくもの。もう一度じっくり話し合ってみると、意外とすんなり解決できることもあります。
特に、旦那が定年退職を迎える頃になると、老後のライフプランなど考えなくてはならないでしょう。コミュニケーションを図るきっかけとして「老後はどうする?」といったことを夫婦で話してみてはいかがでしょうか。
話しかけづらいときはラインやメッセージを利用しても
長年会話もなく過ごしてきた夫婦にとって、急に話し合いを持つのは難しいことが多いです。そこで、携帯電話やスマートフォンでラインやメッセージを送ることから始めるのもおすすめです。
面と向かって話し合うと感情的になりがちですが、文字でコミュニケーションをとるのであれば読み返しや入力し直しができるので、トラブルに発展する可能性を少なくできます。
パートナーが不倫していると疑われるときは
パートナーが不倫や浮気をしていると疑わしいとき、いきなり相手を問い詰めるのは逆効果となることがあります。早く真実を知りたいという焦る気持ちも十分に理解できますが、まずは興信所や探偵事務所などの不倫・浮気調査を利用するのもひとつの方法です。
興信所や探偵事務所などでは、これまで数多くの不倫・浮気問題に取り組んできたデータから、調査のポイントなどのコツを教えてくれます。証拠集めの方法やパートナーへの伝え方など、アドバイスをもらえると心強いです。
パートナーの浮気相手に慰謝料を請求する

不倫や浮気における慰謝料とは、パートナーの不倫や浮気(不貞行為)により受けた精神的な苦痛に対して支払われるものです。
パートナーが熟年不倫や浮気していたことがわかった場合、その相手にはきっちりと慰謝料を請求したいと考える人も多いでしょう。そこで、熟年不倫相手に慰謝料を請求できる条件などを確認していきましょう。
不倫相手に慰謝料を請求できる条件
パートナーが熟年不倫・浮気をしていたとわかったら、「相手の女性(男性)にできるだけ高額な慰謝料を支払わせたい。」と思うでしょう。しかし、不倫・浮気相手に慰謝料を請求するには、相手が次の条件に該当している必要があります。
- 不倫・浮気相手に「故意または過失」がある
- 不倫・浮気によって自分が「権利の侵害」を受けた
不倫相手に「故意または過失」がある場合とは、不倫相手が自分のパートナーが結婚していることを知ったうえで不倫関係になったケースや、自分のパートナーが結婚していると気付く状況だったのにも関わらず気づかずに不倫関係になったケースなどが該当します。
また、「権利の侵害」があったとは、その熟年不倫や浮気によって夫婦関係が険悪になり離婚することになったケースなどがあります。
こういった条件がそろえば、パートナーの不倫・浮気相手に慰謝料を請求できます。
慰謝料請求には時効がある
熟年不倫・浮気による慰謝料は、「不貞行為があったときおよび不倫相手を知ったときから3年」を過ぎると、時効により請求できなくなるため注意が必要です。
どんなにパートナーの熟年不倫相手に慰謝料を請求できる条件が整っていても、3年を経過してしまうと請求できなくなってしまうのです。早めに弁護士などの専門家や「NPO法人よつば」などの無料相談機関に相談のうえ、解決することが大切です。
熟年離婚や不倫・浮気に悩んだら「NPO法人よつば」にご相談を

パートナーの熟年不倫や浮気、それを踏まえての離婚や関係修復など、ひとりで悩むのはつらいものです。そのようなときは、熟年不倫や浮気などの相談を無料で行っている「NPO法人よつば」にぜひご相談ください。
「NPO法人よつば」では、次のような相談に無料で対応しています。
- パートナーの熟年不倫や浮気、離婚、関係修復についての相談
- 探偵事務所や調査会社、弁護士などの専門家探し
- 男女間トラブル・金銭問題などの悩み相談 など
このようなことでお悩みの方をひとりでも多く救済したく、専門的な相談員やカウンセラーが日々無料で相談に対応しております。
ひとりで苦しみを抱え込んでいる方、パートナーの熟年不倫の解決方法がわからず悩み続けている方など、どんなささいなことでもお気軽にご相談ください。