1. モラハラが原因で夫に慰謝料を請求し離婚する方法を解説
モラハラが原因で夫に慰謝料を請求し離婚する方法を解説
モラハラが原因で夫に慰謝料を請求し離婚する方法を解説

無視するモラハラ夫に慰謝料請求は可能?離婚の方法も交えて紹介

夫からのモラハラに苦しみ、離婚を考える女性は少なくありません。

ただ、離婚後の生活を考えると、お金が必要ですよね。

そこで大切なのが慰謝料の請求です。

夫からのモラハラによる離婚では、慰謝料が請求できる可能性が高いでしょう。

ただ、モラハラを理由に離婚し、慰謝料を受け取るには押さえておくべきポイントがあるのです。

夫からのモラハラを誰にも相談できずに悩んでいるのであれば、これから紹介する方法をチェックするのをおすすめします。

この記事では、モラハラ夫から慰謝料を請求して離婚する方法を解説しましょう。

目次

モラハラとは

モラハラとは

夫からのモラハラが原因となって離婚を考えていても、自分が夫から受けている行為が実際にモラハラに当たるのか確信が持てない人もいるでしょう。

そこで、まずはモラハラの定義をチェックしていきます。

精神的な苦痛を与えるのがモラハラ

モラハラはモラルハラスメントを略した言葉であり、言葉や態度で相手に苦痛を与え、精神的に嫌がらせをしてくることを指します。

似たような言葉にパワハラがありますが、パワハラは自分の権力を使って相手を差別したり、暴言を吐いたりすることで、会社などで起こることが多いでしょう。

モラハラはドメスティックバイオレンス(DV)のように実際に暴力をふるうことがありません。

相手を無視したり、馬鹿にしたりといった行動をとり、精神的に相手を苦しめて支配しようとするのが特徴です。

具体的には、家事や子育てなどで起こる細かなミスを責め立てたり、人格を否定したりといったことがあるでしょう。

口うるさいことや怒鳴る、威圧気味に話すというケースだけでなく、話しかけても無視したり、理由もなくなぜか不機嫌な態度を取ったりするのもモラハラの特徴です。

また、妻が他人と交流することをいやがったり束縛したりすることも。

生活費を渡さないことで妻の行動を制限し、夫に依存させようとする例もみられるでしょう。

モラハラはエリートなどに多く、子供の頃に親から押さえつけられて育った人もモラハラ夫になりやすい傾向があります。

夫からのモラハラが離婚理由となるか

夫からのモラハラが離婚理由となるか

夫からのモラハラが改善されることなく続き、苦しい思いから逃れるために別の道を歩むことを決意しても、夫が離婚に合意しない限り協議離婚は難しいでしょう。

モラハラをする夫は「自分は悪くない」と思っている人が多いため、離婚に合意するケースが少ないものです。

話し合いが平行線をたどると最終的には裁判となりますが、裁判では「夫からのモラハラがある」という理由だけでは、離婚が認められません。

夫から受けているモラハラが民法770条1項号の「婚姻を継続しがたい重大な事由」にあたることを証明する必要があります。

夫への慰謝料請求は簡単ではない

夫への慰謝料請求は簡単ではない

モラハラが原因となった離婚では、裁判でモラハラの事実を証明しないことには離婚ができません。

夫への慰謝料請求でもモラハラを受けていたことを証明する必要があるのです。

ただし、モラハラの被害をどれだけ口頭で伝えても、事実であるかどうかは判断できないでしょう。

「毎日がつらかった」「心に大きな傷ができた」と訴えたところで、慰謝料の額が上がることはありません。

裁判では、提出された証拠をチェックし、被害者がどれだけの精神的苦痛を受けたかという点を考慮して慰謝料請求を認めるかを判断します。

よって、確実な証拠がない場合には慰謝料はもらえないと考えましょう。

慰謝料請求には証拠が必要

慰謝料請求には証拠が必要

夫からのモラハラによる慰謝料請求や離婚には裁判で有効な証拠が必要です。

ただ、どんなものが証拠として役に立つのでしょうか。

夫の音声を録音したデータ

夫からモラハラを受けているときの音声があると裁判では非常に有利に働きます。

録音データは証拠として確実なものですので、持っておきたいものの1つです。

ただ、夫のひどい発言部分だけを録音したものでは編集したデータであると疑われる可能性があるでしょう。

そのため、現場の状況が分かるように前後の会話も含めて録音しておくことが大切です。

複数の録音データがあると裁判官に夫の言動の実態をアピールしやすいため、1度だけでなく何度も録音しておくのをおすすめします。

毎回同じような発言でも、数があることで精神的苦痛が伝わりやすくなるでしょう。

LINEやメールのやりとり

録音データに収められた夫のひどい発言よりは証拠として弱いものの、LINEやメールのやりとりもそれなりの証拠として認められています。

スマホの画面をスクリーンショットしたり、バックアップを取ったりと、しっかり保存しておくと裁判で有利に働くのです。

日記

証拠を残そうとボイスレコーダーを使用すると、相手に気づかれてしまうことがあるでしょう。

その点、日記であれば相手に気づかれることなく証拠が残せる可能性が高まります。

何月何日にどんなことをされたかを具体的に記載し、モラハラが原因となって精神的苦痛を受けていることを書き残しておきましょう。

診断書

モラハラはDVのように体に傷が残りませんが、心に大きな傷を抱えることが多いでしょう。

また、モラハラが原因となってうつ病などの精神症状が出ることは少なくありません。

そういった病気の診断書や通院履歴も証拠の1つとなりますので、入手しておくのをおすすめします。

夫と離婚後でもモラハラの慰謝料が請求できる

夫と離婚後でもモラハラの慰謝料が請求できる

夫との離婚が成立した後でも、慰謝料の請求はできます。

慰謝料の請求には3年という時効があり、損害および加害者を知ったときから3年以内であれば慰謝請求が可能です。

離婚時に慰謝料の請求をしなかった人でも、慰謝料が受け取れる可能性がありますので、弁護士などに相談してみるのをおすすめします。

慰謝料の相場は

慰謝料の相場は

一般的な相場は50~300万円とされています。

相場には大きな差がみられますが、これは、被害者がどれだけの精神的苦痛を受けたかによって金額が異なることを意味しています。

慰謝料の金額が高くなるケース

夫から受けたモラハラの回数が多いと「ひどい精神的苦痛を受けた」と判断されやすく、慰謝料の金額が高くなるでしょう。

また、夫からのモラハラが長期間継続して行われていた場合も、金額が上がりやすくなります。

モラハラを受けたことで被害者が重度の精神的疾患になったときも、慰謝料が高くなる可能性が。

モラハラを受けた側が若かったり、収入が少なかったりというケースでも慰謝料が高くなる事例が多いでしょう。

逆に、夫の収入が多く経済的に豊かな場合は、慰謝料の金額に反映されやすくなり、たくさんの慰謝料が請求できることがあります。

婚姻期間が長ければ長いほど慰謝料は高くなりやすく、子供がいるとより多くの慰謝料請求ができるでしょう。

慰謝料請求のステップ

慰謝料請求のステップ

モラハラ夫への慰謝料請求はどのような流れで進めるのが良いのでしょうか。

慰謝料請求のステップについて紹介します。

証拠集め

モラハラ夫に慰謝料を請求して離婚するには、確実な証拠が求められます。

ただ、相手に離婚の話を持ち出してから証拠を集めると、相手の警戒心が高まり、思うように証拠が集められないことがあります。

証拠が集められないことには離婚だけでなく慰謝料請求にも進めなくなり、夫のモラハラから逃げられなくなる可能性も考えられるでしょう。

そのため、まずは証拠集めから始めるのがおすすめです。

同時者同士で話し合う

ある程度の証拠がそろうと、まずは夫と離婚について話し合いましょう。

協議離婚が可能であれば裁判などに進む必要がありませんので、時間をかけずに離婚と慰謝料請求が可能です。

夫にこれまで苦しめられてきたことによる離婚への思いを伝え、その分の慰謝料を請求する意思も示しておきましょう。

ただし、話し合いのなかで新たなモラハラを始めてしまう夫もいますので注意しながら進めてください。

夫からの圧力によって話し合えない状況であれば、話し合いを飛ばして調停へとコマを進めるのも1つの方法です。

別居も1つの選択肢

モラハラ夫との離婚を決意したのであれば、別居に進むのもアイデアの1つです。

モラハラから1日でも早く抜け出すことで、精神的な苦痛を和らげることができるでしょう。

ただし、勝手に家を出ていくと裁判などで不利になる可能があります。

直接別居が伝えられない場合は手紙やメールで問題ありませんので、別居したい意思を伝え、記録に残しておきましょう。

相手に内容証明郵便を送る

当事者同士の話し合いで慰謝料が決まると、相手に内容証明郵便で慰謝料を請求します。

内容証明郵便は「手紙を出した日」「手紙の内容」「誰から誰宛の手紙か」を証明してくれるものです。

普通の手紙で慰謝料請求をするよりも「裁判になるかもしれない」などと相手を不安にさせられる可能性があり、相手に支払いへのプレッシャーを与えられるでしょう。

しかしながら、内容証明郵便には法的な効果がないため、送られてきても動じない人もみられます。

支払いに応じない場合は調停に進む

夫が慰謝料の支払いに応じないときには、住んでいる地域の家庭裁判所に調停を申立てます。

調停になるとモラハラ夫と顔を合わせることなく話し合いが進められるでしょう。

これまで怖くて口に出せなかった思いも、調停委員が間に入ることで伝えられるようになります。

調停の申し立てにかかる費用は、1,200円分の収入印紙と連絡用切手代ですので、裁判のようにお金をかけずに慰謝料請求や離婚へと進める方法です。

申立てに必要な申立書は裁判所のホームページからダウンロードができます。

調停でも決着がつかないときは裁判に

調停ではモラハラ夫に慰謝料の支払いや離婚を促してもらうことができるでしょう。

それでも、双方が合意しないかぎり調停はまとまりません。

そういった場合には裁判を起こす必要があるでしょう。

裁判ではモラハラを証明できる確実な証拠があると非常に有利で、慰謝料請求や離婚が実現しやすくなります。

ただ、自分で裁判をすると時間がかかりすぎたり、不利な立場に立たされたりすることが。

そのため、離婚問題に詳しい弁護士に相談するのがベターでしょう。

しかしながら、弁護士に相談すると費用がかかる点が問題です。

慰謝料のほかにも請求しておきたいお金

慰謝料のほかにも請求しておきたいお金

夫からのモラハラが裁判で証明できると慰謝料のほかにもお金が請求できる権利が得られます。

離婚後の生活にはたくさんのお金が必要ですので、できる限りたくさんのお金を請求しておくのがおすすめです。

まず、未成年の子どもがおり、離婚後に自分が育てるというケースでは、子供の養育費が請求できます。

また、婚姻中に夫婦で築いた財産は財産分与が可能です。

自分がどの状況に当てはまるかをチェックし、少しでも多くのお金を受け取ってください。

モラハラ夫の問題はNPO法人よつばに相談してください

モラハラ夫の問題はNPO法人よつばに相談してください

夫からのモラハラによって心に大きな傷を抱えた人が離婚へと踏み出すのは大きな一歩でしょう。

慰謝料請求や離婚にはかなりの労力が必要であり、モラハラで傷ついたあなたがひとりで立ち向かうには相当な覚悟が必要です。

そのため、まずは誰かに相談し、話を聞いてもらうことから始めましょう。

モラハラ夫からの慰謝料や離婚の悩みは、NPO法人よつばに相談してください。

NPO法人よつばでは、信頼のおけるカウンセラーによるカウンセリングが受けられますので、心の傷を癒やしながら前に進めるようになります。

また、離婚への手続きや慰謝料請求についてもしっかりとサポートしていますので、悩む前にまずは相談してみましょう。

電話やWEBでの問い合わせも可能で、気軽に相談ができますよ。

慰謝料請求して離婚すると明るい毎日が待っている

慰謝料請求して離婚すると明るい毎日が待っている

結婚前は優しい男性であった人も、結婚後にはモラハラ夫に豹変してしまう人がいます。

そんな夫が嫌いで離婚したいと思っていても、モラハラが怖く、前に踏み出せない人もいるでしょう。

ただ、モラハラは証拠があれば離婚や慰謝料請求が可能です。

モラハラ夫との離婚を弁護士に相談する方法もありますが、まずは、NPO法人よつばに相談してください。

NPO法人よつばではモラハラで傷ついた心を癒やしながら離婚や慰謝料請求に向かうサポートをしています。

慰謝料請求して離婚ができると、再婚などの明るい毎日が待っているのです。

モラハラで受けた寂しい気持ちをそのままにせず、NPO法人よつばに相談し、新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

HOME > モラハラが原因で夫に慰謝料を請求し離婚する方法を解説
夫からのモラハラと慰謝料請求について解説します。
モラハラが原因で夫に慰謝料を請求し離婚する方法を解説
モラハラが原因で夫に慰謝料を請求し離婚する方法を解説

無視するモラハラ夫に慰謝料請求は可能?離婚の方法も交えて紹介

夫からのモラハラに苦しみ、離婚を考える女性は少なくありません。

ただ、離婚後の生活を考えると、お金が必要ですよね。

そこで大切なのが慰謝料の請求です。

夫からのモラハラによる離婚では、慰謝料が請求できる可能性が高いでしょう。

ただ、モラハラを理由に離婚し、慰謝料を受け取るには押さえておくべきポイントがあるのです。

夫からのモラハラを誰にも相談できずに悩んでいるのであれば、これから紹介する方法をチェックするのをおすすめします。

この記事では、モラハラ夫から慰謝料を請求して離婚する方法を解説しましょう。

目次

モラハラとは

モラハラとは

夫からのモラハラが原因となって離婚を考えていても、自分が夫から受けている行為が実際にモラハラに当たるのか確信が持てない人もいるでしょう。

そこで、まずはモラハラの定義をチェックしていきます。

精神的な苦痛を与えるのがモラハラ

モラハラはモラルハラスメントを略した言葉であり、言葉や態度で相手に苦痛を与え、精神的に嫌がらせをしてくることを指します。

似たような言葉にパワハラがありますが、パワハラは自分の権力を使って相手を差別したり、暴言を吐いたりすることで、会社などで起こることが多いでしょう。

モラハラはドメスティックバイオレンス(DV)のように実際に暴力をふるうことがありません。

相手を無視したり、馬鹿にしたりといった行動をとり、精神的に相手を苦しめて支配しようとするのが特徴です。

具体的には、家事や子育てなどで起こる細かなミスを責め立てたり、人格を否定したりといったことがあるでしょう。

口うるさいことや怒鳴る、威圧気味に話すというケースだけでなく、話しかけても無視したり、理由もなくなぜか不機嫌な態度を取ったりするのもモラハラの特徴です。

また、妻が他人と交流することをいやがったり束縛したりすることも。

生活費を渡さないことで妻の行動を制限し、夫に依存させようとする例もみられるでしょう。

モラハラはエリートなどに多く、子供の頃に親から押さえつけられて育った人もモラハラ夫になりやすい傾向があります。

夫からのモラハラが離婚理由となるか

夫からのモラハラが離婚理由となるか

夫からのモラハラが改善されることなく続き、苦しい思いから逃れるために別の道を歩むことを決意しても、夫が離婚に合意しない限り協議離婚は難しいでしょう。

モラハラをする夫は「自分は悪くない」と思っている人が多いため、離婚に合意するケースが少ないものです。

話し合いが平行線をたどると最終的には裁判となりますが、裁判では「夫からのモラハラがある」という理由だけでは、離婚が認められません。

夫から受けているモラハラが民法770条1項号の「婚姻を継続しがたい重大な事由」にあたることを証明する必要があります。

夫への慰謝料請求は簡単ではない

夫への慰謝料請求は簡単ではない

モラハラが原因となった離婚では、裁判でモラハラの事実を証明しないことには離婚ができません。

夫への慰謝料請求でもモラハラを受けていたことを証明する必要があるのです。

ただし、モラハラの被害をどれだけ口頭で伝えても、事実であるかどうかは判断できないでしょう。

「毎日がつらかった」「心に大きな傷ができた」と訴えたところで、慰謝料の額が上がることはありません。

裁判では、提出された証拠をチェックし、被害者がどれだけの精神的苦痛を受けたかという点を考慮して慰謝料請求を認めるかを判断します。

よって、確実な証拠がない場合には慰謝料はもらえないと考えましょう。

慰謝料請求には証拠が必要

慰謝料請求には証拠が必要

夫からのモラハラによる慰謝料請求や離婚には裁判で有効な証拠が必要です。

ただ、どんなものが証拠として役に立つのでしょうか。

夫の音声を録音したデータ

夫からモラハラを受けているときの音声があると裁判では非常に有利に働きます。

録音データは証拠として確実なものですので、持っておきたいものの1つです。

ただ、夫のひどい発言部分だけを録音したものでは編集したデータであると疑われる可能性があるでしょう。

そのため、現場の状況が分かるように前後の会話も含めて録音しておくことが大切です。

複数の録音データがあると裁判官に夫の言動の実態をアピールしやすいため、1度だけでなく何度も録音しておくのをおすすめします。

毎回同じような発言でも、数があることで精神的苦痛が伝わりやすくなるでしょう。

LINEやメールのやりとり

録音データに収められた夫のひどい発言よりは証拠として弱いものの、LINEやメールのやりとりもそれなりの証拠として認められています。

スマホの画面をスクリーンショットしたり、バックアップを取ったりと、しっかり保存しておくと裁判で有利に働くのです。

日記

証拠を残そうとボイスレコーダーを使用すると、相手に気づかれてしまうことがあるでしょう。

その点、日記であれば相手に気づかれることなく証拠が残せる可能性が高まります。

何月何日にどんなことをされたかを具体的に記載し、モラハラが原因となって精神的苦痛を受けていることを書き残しておきましょう。

診断書

モラハラはDVのように体に傷が残りませんが、心に大きな傷を抱えることが多いでしょう。

また、モラハラが原因となってうつ病などの精神症状が出ることは少なくありません。

そういった病気の診断書や通院履歴も証拠の1つとなりますので、入手しておくのをおすすめします。

夫と離婚後でもモラハラの慰謝料が請求できる

夫と離婚後でもモラハラの慰謝料が請求できる

夫との離婚が成立した後でも、慰謝料の請求はできます。

慰謝料の請求には3年という時効があり、損害および加害者を知ったときから3年以内であれば慰謝請求が可能です。

離婚時に慰謝料の請求をしなかった人でも、慰謝料が受け取れる可能性がありますので、弁護士などに相談してみるのをおすすめします。

慰謝料の相場は

慰謝料の相場は

一般的な相場は50~300万円とされています。

相場には大きな差がみられますが、これは、被害者がどれだけの精神的苦痛を受けたかによって金額が異なることを意味しています。

慰謝料の金額が高くなるケース

夫から受けたモラハラの回数が多いと「ひどい精神的苦痛を受けた」と判断されやすく、慰謝料の金額が高くなるでしょう。

また、夫からのモラハラが長期間継続して行われていた場合も、金額が上がりやすくなります。

モラハラを受けたことで被害者が重度の精神的疾患になったときも、慰謝料が高くなる可能性が。

モラハラを受けた側が若かったり、収入が少なかったりというケースでも慰謝料が高くなる事例が多いでしょう。

逆に、夫の収入が多く経済的に豊かな場合は、慰謝料の金額に反映されやすくなり、たくさんの慰謝料が請求できることがあります。

婚姻期間が長ければ長いほど慰謝料は高くなりやすく、子供がいるとより多くの慰謝料請求ができるでしょう。

慰謝料請求のステップ

慰謝料請求のステップ

モラハラ夫への慰謝料請求はどのような流れで進めるのが良いのでしょうか。

慰謝料請求のステップについて紹介します。

証拠集め

モラハラ夫に慰謝料を請求して離婚するには、確実な証拠が求められます。

ただ、相手に離婚の話を持ち出してから証拠を集めると、相手の警戒心が高まり、思うように証拠が集められないことがあります。

証拠が集められないことには離婚だけでなく慰謝料請求にも進めなくなり、夫のモラハラから逃げられなくなる可能性も考えられるでしょう。

そのため、まずは証拠集めから始めるのがおすすめです。

同時者同士で話し合う

ある程度の証拠がそろうと、まずは夫と離婚について話し合いましょう。

協議離婚が可能であれば裁判などに進む必要がありませんので、時間をかけずに離婚と慰謝料請求が可能です。

夫にこれまで苦しめられてきたことによる離婚への思いを伝え、その分の慰謝料を請求する意思も示しておきましょう。

ただし、話し合いのなかで新たなモラハラを始めてしまう夫もいますので注意しながら進めてください。

夫からの圧力によって話し合えない状況であれば、話し合いを飛ばして調停へとコマを進めるのも1つの方法です。

別居も1つの選択肢

モラハラ夫との離婚を決意したのであれば、別居に進むのもアイデアの1つです。

モラハラから1日でも早く抜け出すことで、精神的な苦痛を和らげることができるでしょう。

ただし、勝手に家を出ていくと裁判などで不利になる可能があります。

直接別居が伝えられない場合は手紙やメールで問題ありませんので、別居したい意思を伝え、記録に残しておきましょう。

相手に内容証明郵便を送る

当事者同士の話し合いで慰謝料が決まると、相手に内容証明郵便で慰謝料を請求します。

内容証明郵便は「手紙を出した日」「手紙の内容」「誰から誰宛の手紙か」を証明してくれるものです。

普通の手紙で慰謝料請求をするよりも「裁判になるかもしれない」などと相手を不安にさせられる可能性があり、相手に支払いへのプレッシャーを与えられるでしょう。

しかしながら、内容証明郵便には法的な効果がないため、送られてきても動じない人もみられます。

支払いに応じない場合は調停に進む

夫が慰謝料の支払いに応じないときには、住んでいる地域の家庭裁判所に調停を申立てます。

調停になるとモラハラ夫と顔を合わせることなく話し合いが進められるでしょう。

これまで怖くて口に出せなかった思いも、調停委員が間に入ることで伝えられるようになります。

調停の申し立てにかかる費用は、1,200円分の収入印紙と連絡用切手代ですので、裁判のようにお金をかけずに慰謝料請求や離婚へと進める方法です。

申立てに必要な申立書は裁判所のホームページからダウンロードができます。

調停でも決着がつかないときは裁判に

調停ではモラハラ夫に慰謝料の支払いや離婚を促してもらうことができるでしょう。

それでも、双方が合意しないかぎり調停はまとまりません。

そういった場合には裁判を起こす必要があるでしょう。

裁判ではモラハラを証明できる確実な証拠があると非常に有利で、慰謝料請求や離婚が実現しやすくなります。

ただ、自分で裁判をすると時間がかかりすぎたり、不利な立場に立たされたりすることが。

そのため、離婚問題に詳しい弁護士に相談するのがベターでしょう。

しかしながら、弁護士に相談すると費用がかかる点が問題です。

慰謝料のほかにも請求しておきたいお金

慰謝料のほかにも請求しておきたいお金

夫からのモラハラが裁判で証明できると慰謝料のほかにもお金が請求できる権利が得られます。

離婚後の生活にはたくさんのお金が必要ですので、できる限りたくさんのお金を請求しておくのがおすすめです。

まず、未成年の子どもがおり、離婚後に自分が育てるというケースでは、子供の養育費が請求できます。

また、婚姻中に夫婦で築いた財産は財産分与が可能です。

自分がどの状況に当てはまるかをチェックし、少しでも多くのお金を受け取ってください。

モラハラ夫の問題はNPO法人よつばに相談してください

モラハラ夫の問題はNPO法人よつばに相談してください

夫からのモラハラによって心に大きな傷を抱えた人が離婚へと踏み出すのは大きな一歩でしょう。

慰謝料請求や離婚にはかなりの労力が必要であり、モラハラで傷ついたあなたがひとりで立ち向かうには相当な覚悟が必要です。

そのため、まずは誰かに相談し、話を聞いてもらうことから始めましょう。

モラハラ夫からの慰謝料や離婚の悩みは、NPO法人よつばに相談してください。

NPO法人よつばでは、信頼のおけるカウンセラーによるカウンセリングが受けられますので、心の傷を癒やしながら前に進めるようになります。

また、離婚への手続きや慰謝料請求についてもしっかりとサポートしていますので、悩む前にまずは相談してみましょう。

電話やWEBでの問い合わせも可能で、気軽に相談ができますよ。

慰謝料請求して離婚すると明るい毎日が待っている

慰謝料請求して離婚すると明るい毎日が待っている

結婚前は優しい男性であった人も、結婚後にはモラハラ夫に豹変してしまう人がいます。

そんな夫が嫌いで離婚したいと思っていても、モラハラが怖く、前に踏み出せない人もいるでしょう。

ただ、モラハラは証拠があれば離婚や慰謝料請求が可能です。

モラハラ夫との離婚を弁護士に相談する方法もありますが、まずは、NPO法人よつばに相談してください。

NPO法人よつばではモラハラで傷ついた心を癒やしながら離婚や慰謝料請求に向かうサポートをしています。

慰謝料請求して離婚ができると、再婚などの明るい毎日が待っているのです。

モラハラで受けた寂しい気持ちをそのままにせず、NPO法人よつばに相談し、新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

笑顔のコラム
離婚・養育費
無料相談窓口(10時から18時/年中無休)
年間相談件数7000件