夫の無視や嫌がらせは可能性大!モラハラの特徴と離婚などの解決策を紹介
夫婦間のトラブルで増えているのがモラハラ。
モラハラは肉体的な暴力ではなく精神的な攻撃であるため、被害を受け続けると「うつ」などの深刻な症状が出ることがあります。
そのため、モラハラを受けた場合には早急に対策を講じることが大切です。
ただ、モラハラは何が原因で起こるのでしょうか。
そこで、モラハラ夫の特徴や原因について説明し、モラハラによる離婚についても解説します。
モラハラとは
モラルハラスメントを正式名称とするモラハラは、身体的な暴力を加えることなく、道徳や倫理に反した嫌がらせによって相手を精神的に攻撃することをいいます。
言葉や態度で相手を追い詰めるのが特徴であり、DV(ドメスティックバイオレンス)の1つとして考えられています。
肉体を傷つけられることがないことから、周囲にモラハラを受けていることが気づかれにくく、被害者がうつなどの深刻な精神病を患うまで続くことも多いでしょう。
また、モラハラをしている夫や被害者である妻でさえモラハラを認識していないケースもあり、夫婦げんかとの区別がつかない人もみられます。
しかしながら、夫からのモラハラに苦しむ女性は多く、女性からの離婚申し立ての動機において「精神的な虐待がある」と答える人が増えているのも実情です。
モラルハラスメントをする夫の特徴
夫婦として長く一緒にいると喧嘩をすることはあります。
感情的になり、ときにはキツイ言葉が飛び交うこともめずらしくありません。
しかし、これらとモラハラは別のものです。
モラハラは、いっときの感情によるものではなく、継続して現れます。
長期的に行われるのが特徴で、パートナーの精神面をじりじりと追い詰めていくのです。
ただ、夫から精神的な苦痛を受けているけれど、モラハラかどうかがわからないという人もいるでしょう。
そこで、これから紹介するモラハラの特徴に当てはまっているか、チェックしてみるのをおすすめします。
妻を自分より下に見ている
モラハラ夫は妻を自分よりも下に見ることが多いものです。
「専業主婦なのに家事ができていない」「何をやってもダメ」など平気で傷つける言葉を投げかけることがあるでしょう。
夫に満足してもらおうと頑張ってもけなされるばかりで、厳しく当たられるケースが多くみられます。
また、経済的に追い詰める事例もみられ、生活費を渡さないこともあります。
相手のミスを喜ぶ
相手がささいなミスをしたときに大げさに非難したり、揚げ足を摂ったりするのも特徴の1つです。
小さなミスをここぞとばかりに責め立て「こんなことも間違えるのか」と馬鹿にするケースも多く見受けられます。
逆に、自分のミスを指摘されると激昂し、大声で怒鳴ることもめずらしくありません。
相手のせいにする
日常生活のなかで問題が起こったとき、その原因を相手のせいにするのもモラハラ夫の特徴です。
相手方に落ち度がなくとも何らかの理由をつけて相手が悪いと大騒ぎし、責任転嫁することがあります。
無視する
モラハラ夫のなかには、妻が何を話しかけても無視を続け、会話をしないという人もみられます。
妻が夫の思い通りに動かないことを理由に無視し、相手に精神的な苦痛を与えるのです。
無視が何日も続くことは多く、夫の気が済むまで続けられることもあるでしょう。
相手から無関心な態度を取られ続けることで自分の存在を否定されているように感じ、心理的に追い詰められていきます。
嫉妬や束縛が多い
妻が他人と楽しく過ごすことを極端に嫌がるのもモラハラ夫の特徴でしょう。
家族や友人と出かけただけで「自分は働いているのに遊んでいる」などと責め立てることがあります。
妻に異常なまでに執着し、嫉妬や束縛を続けることもめずらしくありません。
周囲にはいい人を演じている
家の中では妻にキツくあたり、精神的に追い詰めている夫でも、外ではいい人に見られることが多いものです。
社会的な地位が高くエリートという夫によるモラハラもめずらしくなく、外でいい人をうまく演じることで、自分の身を徹底的に守ります。
夫からのモラハラを相談しても「まさか、あんなにいい旦那さんが!」といわれることもあるのです。
周囲に妻の悪口を言いふらす
モラハラ夫は自分の評判を上げるために妻の悪口を言いふらすことがあります。
「妻は育児ができない」「家事が嫌いな悪い妻」などと言ってまわり、周囲から妻を孤立させることで自分に有利な立場を作るのです。
実際、妻がどれだけ家事や育児をこなしていても、周囲はモラハラ夫が演じたいい人のイメージに騙されることが多く、夫の嘘を信用してしまいます。
夫婦喧嘩との違い
異なる環境で育ってきた夫婦ですので、意見がぶつかることはめずらしくありません。
しかし、夫婦喧嘩とモラハラには決定的な違いがあるのです。
そこで、夫婦喧嘩とモラハラの違いを解説しましょう。
夫婦関係のバランスが対等ではない
夫婦喧嘩とモラハラの決定的な違いは夫婦関係のバランスにあります。
夫婦喧嘩ではお互いが意見をぶつけ合いますが、モラハラは一方的に押さえつけらえれるのが特徴でしょう。
夫の威圧的な態度を怖いと感じたり、逆らえない状況が生み出されているような関係の場合はモラハラが疑われます。
また、すべての責任を妻になすりつけていたり、人格や家族まで否定されるような叱責が続けられたりといったケースもモラハラと考えていいでしょう。
怒りが度を超えている
一般的な夫婦でも口うるさい小言をいわれることや、些細な言い争いが絶えないことがあるでしょう。
しかし、モラハラの場合には怒りのエネルギーが大きく、度を超えているケースも頻発します。
少しの失敗でも長時間説教され、1週間も無視されたり冷たい態度を取られたりすることがめずらしくありません。
小さなことに激昂し、怒鳴り散らした挙句、人格まで否定されることもあります。
夫がモラハラをする理由
結婚前には気づかなくとも、結婚後にモラハラ夫になることもあるでしょう。
モラハラは誰もが抱える心の闇が引き起こすものであり、幼少期の経験や職場でのストレスからモラハラをすることがあります。
ただ、具体的にはどんなことが理由となりモラハラにつながるのでしょうか。
夫がモラハラをする理由を説明しましょう。
これが正しいと思い込んでいる
モラハラをしている夫のなかにはモラハラをしてる自覚がない人も多いものです。
これが妻のためになると思い込み、妻を教育しているという考えからキツイ言葉を浴びせていることがあります。
常に自分が正しいと思い込んでいるため、間違いに気づきにくいのです。
自分に自信がない
自分に自信がない人は相手を攻撃することで優位に立とうとする傾向があります。
これは、小さいころから親に口うるさく言われ、親の思い通りにさせられてきた人に多い特徴です。
これまで押さえつけられてきた反動により、相手を押さえつけて思い通りにしようとします。
愛情を試している
他人とのコミュニケーションが苦手という夫もモラハラをしやすいでしょう。
妻が自分をどのくらい愛しているのかがわからず、自分への愛情を試すためにモラハラをするのです。
親からの愛情が足りなかった
子供の頃に親から否定されることが多かったり、親から暴力を受けて育ったりという場合には、劣等感を抱きやすくなります。
愛され方がわからない人も多く、自信が持てない自分を守りたいという理由からモラハラをしてしまうことがあるでしょう。
モラハラの具体的な解決策
モラハラによる被害が続くと、精神的に追い込まれうつ病になることがあります。
うつ病を発症してしまうと日常生活を送るのが難しくなってしまいますので、できるだけ早く解決するのが良いでしょう。
ただ、モラハラはどのように解決すればよいのでしょうか。
モラハラを受けていることを自覚する
夫から精神的に追い詰められていても「自分が悪い」と思い込み、モラハラを受けている自覚がない女性は多いものです。
ただ、モラハラがエスカレートすると精神的にボロボロになってしまいますので、できるだけ早くモラハラを自覚しましょう。
証拠集めをする
モラハラは家庭内で起こることが多いため、第三者にはわかりづらく、自治体の相談孫口などでモラハラを受けているといっても信じてもらえないことがあるでしょう。
モラハラを証明するためには日ごろからの証拠集めが肝心です。
夫とのメールやLINEのやり取りを取っておいたり、会話などの音声を録音しておくのも良いでしょう。
証拠があれば裁判でも優位に働きます。
病院で診断書をもらう
モラハラは暴力ではないため、体に傷がつくことが少ないです。
そのため、被害を受けていることを証明しづらい点が問題となります。
精神面での問題が出たときには心療内科を受診し、診断書をもらっておきましょう。
診断書があればモラハラ被害に遭っていることが証明しやすくなります。
専門の窓口に相談を
モラハラによる被害は自治体などの専門の窓口に相談することをおすすめします。
DVやモラハラを専門とした窓口であれば、親身になって相談に乗ってもらえます。
また、あまりにもひどいモラハラに悩んでいる場合には、弁護士に相談するのも1つの方法です。
弁護士であれば別居や離婚までがスムーズに進むでしょう。
妻が気を付けるべきこと
いつまでも相手に従っていてはモラハラはエスカレートするばかりです。
そのため、モラハラを受けたときの対応の仕方を覚えておくのをおすすめします。
悪くない時は謝らないのがポイント
夫からのモラハラを受けたとき、謝ってしまう人は多いでしょう。
しかし、相手は謝られたことで優位に立ったと勘違いし、行為をエスカレートさせてしまうことがあります。
そのため、自分が悪くない場合には謝らないのがポイントです。
何を言われても気にせず、受け流すのもコツであり、できるだけ相手に優位に立たせないようにしましょう。
別居や離婚も1つの方法
執拗なモラハラが続く場合には、別居や離婚も1つの方法です。
離婚して相手から離れることで苦しい毎日から解放されます。
この人しかいないと考えるのではなく、再婚して新しい幸せ見つけるのも良いでしょう。
NPO法人よつばに相談を
夫からのモラハラは精神的な苦痛を伴うものです。
逃げられないモラハラに悩んでいるのであれば、NPO法人よつばに相談してみてはいかがでしょうか。
こちらでは、専門のカウンセラーによるカウンセリングも無料で受けられますので、気持ちが軽くなるでしょう。
離婚問題も得意としていますので、その後の生活についても不安がありません。
ホームページにはたくさんの事例を紹介していますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
モラハラを断ち切って幸せを手に入れよう
精神的な暴力であるモラハラは、ドメスティックバイオレンスの1つです。
家庭内で起こるため、第三者に気づかれにくく、気づいたときには精神的に追い詰められていることがめずらしくありません。
そのため、モラハラには早めの対処が重要です。
モラハラ被害に悩んでいるのであれば、NPO法人よつばに相談してください。
DVや離婚問題を得意としていますので、安心して悩みが打ち明けられますよ。