今回の記事では24時間利用できる離婚相談窓口5つの特徴やメリットを紹介
浮気や不倫をくり返す夫と別れたい。妻が離婚に応じてくれない。
離婚には同意するが慰謝料や養育費、財産分与などの条件が折り合わない。
このような場合にはだれか頼れる人に相談したくなりますよね。
今回の記事では24時間利用できる離婚相談窓口を5つ紹介します。
それぞれの特徴やメリットも紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
24時間対応の離婚相談窓口5選
離婚相談をしたいときいつでも利用できる24時間対応の窓口があります。
離婚相談とひと口にいっても法律的なことを聞きたい人もいれば、離婚後の生活への不安を聞いてもらいたい人もいるでしょう。
そのため離婚相談をする際にはお悩みに合った窓口を選ぶことが大切です。
また相手のDVやモラハラに悩み、助けが必要な人のための窓口もあります。
ここでは24時間無料で離婚相談できる窓口を厳選して5つ紹介しますのでぜひ参考にしてください。
法テラス
法テラスは離婚相談をはじめ法律にかかわるトラブルで困っている人を支援するために国が設立した総合案内所です。
離婚相談だけでなく法律にかかわるお悩みを電話などで相談すると、トラブルを解決するための情報や連絡先を無料で案内してくれます。
経済的に余裕がなく収入や資産が一定以下の人であれば、弁護士の無料相談(同じ内容なら3回まで無料)や裁判に移行した場合の弁護士費用を一時的に立て替えてもらうことも可能です。
弁護士費用を立て替えてもらった場合3年以内に返済することになりますが、生活保護を受けている人は返済の猶予や免除の可能性もあります。
特徴 | 法的なお悩み、問題解決に必要な情報を無料で提供、条件を満たす対象者には無料相談や弁護士費用の立て替えも行っている |
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利用できる人 | トラブル解決に必要な情報提供についてはだれでも無料で利用可能 |
相談方法 | 電話、対面、オンライン(地域により異なるため要確認)初回の相談は24時間対応ではない |
営業時間 | 平日:9~21時、土曜:9~17時(祝日・年末年始を除く) |
注意点 | 電話で離婚相談する場合、初回は営業時間内にかける必要がある |
おすすめしたい人 | 専業主婦などで収入が少なく弁護士費用を抑えたい人 |
DV相談+(プラス)
DV相談+(プラス)は内閣府男女共同参画局が実施する相談事業で、恋人やパートナーからのDV相談を24時間無料で受けつけています。
このDV相談プラスは新型コロナウイルスの感染拡大以降ストレスなどを理由に深刻化しているDV(恋人やパートナーからの暴力)を懸念して開設された相談窓口です。
DV被害による離婚相談をお考えの方は、身の安全を考え電話やメールで一日も早く相談しましょう。
特徴 | DV(ドメスティックバイオレンス)の無料相談を専門の相談員が24時間365日受けつけている |
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相談方法 | 電話・メール(24時間対応)、SNS(午後12時~10時)、毎週日曜の15~21時は男性の相談の専用受付あり |
注意点 | 離婚相談は弁護士や弁護士事務所に相談する必要がある |
おすすめしたい人 | 恋人や配偶者からDV被害を受けている人(男性も利用可能) |
よりそいホットライン
よりそいホットラインは厚生労働省の補助金事業で、離婚相談をはじめ暮らしの困りごとや10代・20代の恋愛などを無料で相談できる窓口です。
相談員はお悩みに応じた情報提供やアドバイスを無料で行い、相談者と一緒にお悩みの解決方法を探してくれます。
日本語の他、10か国の言語に対応しているため、日本在住の外国人も離婚相談が可能です。
特徴 | 離婚相談や暮らしの中の困りごと、恋愛相談、DV、性的嗜好などさまざまなお悩みに対応し、情報提供や面談、他機関への同行支援などを行う |
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相談方法 | 電話、FAX、チャット、SNSで24時間無料対応 |
おすすめしたい人 | とくに離婚相談専用ではないため、無料で悩みを聞いてほしい人におすすめ |
ベンナビ離婚
ベンナビ離婚は1,000件以上の弁護士事務所が掲載されており、その中から離婚相談ができる弁護士を探せるポータルサイトです。
離婚する際には財産分与や子どもの養育権、養育費、場合によっては慰謝料請求などさまざまな問題があります。
ベンナビ離婚では、お住いの地域で離婚相談ができる弁護士や休日やオンラインで相談できる弁護士など目的に応じて検索することも可能です。
特徴 | 1,000件以上の弁護士事務所が掲載されており、相談内容や地域、初回相談無料といった条件に合う弁護士を検索できる |
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おすすめポイント | 会員登録すると無料で質問を投稿して弁護士からアドバイスをもらうことも可能 |
営業時間と相談方法 | 電話やオンラインなど方法は弁護士により異なる(24時間対応の弁護士も掲載されている) |
おすすめしたい人 | 離婚相談ができる弁護士をお探しの人 |
NPO法人よつば
NPO法人よつばは離婚相談に限らずDV被害や借金問題など、個人のお困りごとを誰でも無料で相談できる相談所です。
専門カウンセラーによる親身な対応が好評で、離婚に踏み切れない人や将来への不安をお持ちの人、さまざまな状況でお悩みの人から離婚相談を含め年間12,000件以上の相談が寄せられています。
離婚相談では離婚調停や裁判に備えて実績のある弁護士を紹介する一方、復縁を望む人には夫婦関係の修復のアドバイスをするなど相談者の気持ちを尊重した対応がおすすめのポイントです。
希望すれば信頼できる弁護士や探偵事務所を紹介してもらうこともできます。
特徴 | 離婚相談を含め、誰でもお困りごとを無料で相談できる |
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おすすめポイント | 相談者の気持ちを尊重して無料で対応してくれる |
営業時間と相談方法 | 電話(9~20時)(年中無休)・メールは24時間受付 |
おすすめしたい人 | 離婚相談はしたいが気持ちに迷いがある人、離婚についてアドバイスが欲しい人、弁護士や探偵事務所を紹介して欲しい人 |
どこに相談すべきか迷った場合の離婚相談先の決め方
離婚相談をする場合、どこに相談すれば良いか分からない人もいるでしょう。
ここではケースごとにおすすめの離婚相談先を紹介します。
おすすめの理由や離婚相談する際に知っておきたいポイントも併せて解説しますのでぜひ参考にしてください。
相談する内容と要望(どうしたいのか)をまとめておく
離婚相談をする場合は、事前に相談する問題の内容と要望(どうしたいのか)をまとめておくと良いでしょう。
とくに弁護士に離婚相談する場合、初回の相談は30分~1時間としている弁護士事務所が多く、話すことをまとめておかないとあっという間に時間が過ぎてしまう恐れがあります。
自分の気持ちを整理して冷静に離婚相談するためにも、どの離婚相談窓口を利用する場合でも電話をかける前に話すことをまとめておくのがおすすめです。
財産分与でこじれそうな場合
離婚する際、財産分与の問題でこじれそうな場合は自分で解決しようとせず弁護士に離婚相談するのがおすすめです。
財産分与とは夫婦が結婚後に築いた財産を離婚時に分けることで、半分ずつに分けるのが基本的な考え方となっています。
相手が財産を隠したり半分に分けることに納得しない場合も多いため、弁護士に手続きを依頼して適切に処理してもらうのがおすすめです。
緊急の場合は24時間対応の公的機関を利用する
深刻なDV被害など緊急の場合は24時間対応の公的機関を利用しましょう。
あるいは配偶者が不在時に置き手紙を残して家を出る方法もあります。
何も言わずに家を出て別居すると同居義務違反として離婚時に不利な状況になる恐れがあるため、メールや手紙を残しておくことが大切です。
また所持金があまりなく避難先がない場合は市役所(区役所)のDVセンターや福祉事務所に相談することもできます。
離婚問題を弁護士に無料相談すべきケースはどのようなとき?
離婚問題を弁護士に相談すべきケースには次のようなことがあります。
- 配偶者が離婚に応じてくれない
- 養育費や慰謝料など金銭的な問題がある
- 親権を夫婦どちらもとりたいと主張している
- 配偶者が弁護士をつけている
- DVやモラハラなどの問題があり当事者同士で安全に話し合えない
上記のケースでは協議離婚が難しいため弁護士に依頼するのがおすすめです。とくに法律にくわしくない人にとって養育費や慰謝料の金額を提示されても妥当なものか判断することができません。
自分に有利に離婚するため、あるいは離婚で損をしないためには弁護士に依頼することも検討してみましょう。
また養育費の支払いが滞るトラブルを避けるためには、公正証書の作成を弁護士に依頼することをおすすめします。
DVで身の危険を感じた場合は迷わず警察(110番)にご相談ください
DV問題で身の危険を感じた場合は迷わず110番に電話しましょう。
警察は民事不介入とされていますが、DVについては対象外です。
DV問題が原因で離婚をお考えの方はできれば普段から写真や動画、音声データなどでDVの証拠を残しておくと良いでしょう。
警察署の生活安全課でDVについて相談しておくのもスムーズに離婚を成立させるためのひとつの方法です。
警察に相談する場合、交番ではDV被害を受けつけていないので最寄りの警察署に足を運ぶようにしましょう。
まず苦しい気持ちやトラブルの内容を打ち明けたいとき
離婚相談にはいくつか段階があり、すぐにでも離婚したい場合もあれば配偶者の態度によっては夫婦関係を修復できる場合もあります。
独りで悩みを抱え続けていると気分が落ち込み、ストレスが溜まる一方です。
まだ離婚の意思が完全に固まっておらず、人に話して気持ちを楽にしたい場合にはNPO法人よつばのような無料相談所に電話で離婚相談することで気持ちがスッキリするかも知れません。
記事まとめ
今回は電話などで24時間無料の離婚相談ができる窓口を5つ紹介しました。
ここで紹介した離婚相談窓口にはそれぞれ異なる特徴があり、自分の置かれている状況に応じて最適な相談先を見きわめましょう。
夫婦が同じタイミングで離婚を考えることは非常に稀ですから、協議離婚が成立せず何かしらの問題でトラブルになるケースは少なくありません。
離婚の意思が固まれば電話やメールでの無料相談を上手に利用して少しでも有利に離婚できるようにしたいものです。
まずはNPO法人よつばのような無料相談所を利用して、離婚にあたってどのような選択肢があるのか電話などでアドバイスをもらってはどうでしょうか。
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