無料で離婚相談ができる電話相談窓口は全国にたくさんありますが、今回はその中から厳選して6つの窓口を紹介
パートナーが不倫しているみたいだけど、どうすれば慰謝料をもらって離婚できるか分からない。子どもの養育費はいくらが妥当なんだろう。
悩んでいるのに離婚相談ができる相手が周りにいない。
実家の両親や兄弟には心配をかけたくないし、離婚すると決まってないのに友人に知られるのは嫌だ、そう考えてひとりで悩む人は少なくありません。
そんな時は無料の電話相談を利用してみてはどうでしょうか。
今回の記事では無料で離婚相談が可能な窓口を厳選して6つ紹介します。弁護士に相談できるものやカウンセラーが対応すてくれるものなどさまざまです。
それぞれの窓口の特徴やどんな人におすすめなのかも併せて解説しますのでぜひ参考にしてください。
無料で離婚相談できる電話相談窓口6選
無料で離婚相談ができる電話相談窓口は全国にたくさんありますが、今回はその中から厳選して6つの窓口を紹介します。
これらの相談窓口にはそれぞれ異なる特徴がありますので、自分に合う電話窓口がきっと見つかるはずです。
離婚相談をお考えの方はぜひ参考にしてください。
1. 法テラス
法テラスは法的トラブルを解決するための総合案内所です。
不倫や離婚、慰謝料といった法律が係る問題を解決するための情報提供や適切な窓口の紹介を行っており、経済的に余裕がなく、弁護士などの法律専門家に依頼できずにいる人を対象に弁護士費用の立て替えなども行っています。
収入や資産が一定額以下の人は1つのトラブルにつき3回まで弁護士による無料相談が受けられますが、弁護士の指名はできません。
不倫や慰謝料請求などの離婚相談をする場合に離婚問題に強い弁護士が担当になるわけではないため、注意が必要です。
営業時間 | 平日9~21時、土曜日9~17時 |
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相談時間 | 無料相談の対象であれば30分の無料相談が3回まで受けられる |
相談方法 | 電話 / 面談 |
電話番号 | 0570-078374 |
公式ホームページ | https://www.houterasu.or.jp/ |
どんな人におすすめか | 経済的に余裕がないが弁護士離婚相談を受けたい人 |
2. 弁護士会の法律相談センター
弁護士会の法律相談センターは日本弁護士連合会が運営する法律相談所で、全国約300か所で弁護士による法律相談を実施しています。
たとえ電話であっても離婚相談をするなら身近な弁護士が良い、とお考えの方には利用しやすい窓口ではないでしょうか。
ただ電話での相談時間が15分と短いため、質問を用意しておくなど有効に時間を使う必要があります。
なお東京以外の法律相談センターでは面談での法律相談を実施しているところもありますので、お住まいの地域の法律相談センターに確認してみましょう。
営業時間 | 平日10~16時 |
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相談時間 | 15分 |
相談方法 | 電話 |
電話番号 | 0570-200-050 |
公式ホームページ | https://www.horitsu-sodan.jp/ |
どんな人におすすめか | 電話で弁護士に質問したいことがある人 |
3. よりそいホットライン
よりそいホットラインは離婚相談だけでなく日々の生活の中で困っていることや災害で被災した人、死にたいほどつらい人などさまざまな問題やお悩みに電話で対応する無料相談窓口です。
専門スタッフが24時間電話対応しており、いつでも無料で相談できます。
離婚相談については法律に関する相談は難しいですが、離婚問題に関するお悩みや気持ちのお悩みを聞いてほしい人におすすめしたい無料相談窓口です。
営業時間 | 24時間 |
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相談時間 | とくに制限なし |
相談方法 | 電話 / FAX / チャット / SNS |
電話番号 | 0120-279-338 |
公式ホームページ | https://www.since2011.net/yorisoi/ |
どんな人におすすめか | 離婚相談だけでなく色々と悩みや問題を抱えている人 |
4. こころの健康相談統一ダイヤル
こころの健康相談統一ダイヤルは厚生労働省の行う取り組みのひとつです。
おもにこころの健康に関するお悩みを相談できる相談窓口で、共通の電話番号にかけると電話をかけた地域の相談機関に電話がつながります。
カウンセラーは弁護士ではないので、離婚手続きなどの法律に関する離婚相談ではなく離婚後の将来への不安など気持ちのお悩みを抱える人におすすめする無料相談窓口です。
営業時間 | 各自治体により異なるため要確認 |
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相談時間 | 各自治体により異なるため要確認 |
相談方法 | 電話 |
電話番号 | 0570-064-556 |
公式ホームページ | https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/ |
どんな人におすすめか | 離婚相談や心のお悩みをお持ちの人、だれかに電話でお悩みを聞いてほしい人 |
5. 弁護士による市区町村の無料法律相談会
市区町村では市役所や区役所で弁護士による無料法律相談会を行っています。
この無料法律相談会は定期的に行われ離婚相談も可能ですが、その頻度は各自治体により異なるため確認が必要です。
弁護士による離婚相談なので法律に関する相談もできますが、相談を担当する弁護士が離婚問題にくわしいとは限りません。
パートナーの浮気や不倫が原因で慰謝料や離婚請求の相談がしたい人はタイミングが合えば利用してみるのもひとつの方法です。
なお法律相談は事前予約が必要な場合が多いので自治体に確認することをおすすめします。
営業時間 | 平日の日中(自治体により異なるため要確認) |
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相談時間 | 1回30分程度 |
相談方法 | 対面 / 電話(自治体によって対応している可能性あり。要確認) |
電話番号 | 自治体により異なるため要確認 |
公式ホームページ | ー |
どんな人におすすめか | 弁護士に慰謝料請求など法律に関する離婚相談がしたい人 |
5. 行政書士
行政書士の中にも無料で離婚相談を行っているところがあります。
離婚調停や裁判に関する相談はできませんが、一般的な離婚相談であれば行政書士でも対応が可能です。
また行政書士は財産分与や親権、養育費などについてまとめた離婚協議書の作成も可能なため離婚相談で質問してみるのも良いでしょう。
ただし行政書士は弁護士と違って交渉権を持たないため、離婚協議書の内容をパートナーと話し合うことについては自分で対応しなければなりません。
営業時間 | 各行政書士事務所により異なる |
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相談時間 | 各行政書士事務所により異なる |
相談方法 | 電話 / メール |
電話番号 | 各行政書士事務所により異なる |
公式ホームページ | ー |
どんな人におすすめか | 無料で離婚相談したい人、離婚協議書や公正証書について質問したい人 |
6. NPO法人よつば
NPO法人よつばは電話やメールで無料離婚相談ができるNPO法人です。
専門カウンセラーによる相談者の気持ちに寄りそった対応が評価され、年間12,000件以上の相談が寄せられます。
NPO法人よつばではパートナーの不倫や慰謝料請求などの問題、養育費のトラブルなどさまざまな問題に悩む人を救いたいという思いからボランティアで活動しているため離婚相談やカウンセリングを無料で行っています。
離婚相談の他にも家出や結婚詐欺、ストーカーやDV、モラハラなどさまざまな個人のお悩みに対応していますから一度相談してみてはどうでしょうか。
営業時間 | 9~20時(年中無休)(メールでの相談は24時間受付) |
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相談時間 | 15~30分 |
相談方法 | 電話 / 面談 |
電話番号 | 050-1868-8966 |
公式ホームページ | https://npoyotuba.com/ |
どんな人におすすめか | 専門カウンセラーに電話やメールで無料の離婚相談がしたい人 |
【注意】DVの被害に遭っている場合は、迷わず警察にご相談ください
DV被害に遭っている場合は我慢せず、一日も早く警察に相談しましょう。
DV(ドメスティックバイオレンス)で悩む人は多く、配偶者暴力相談支援センターへの相談件数は120,000件以上に上っています。
DVかどうか確信が持てないケースでも、一度しかるべき機関に相談してみればそれがDVなのか判断してもらえるでしょう。
大切なのは自分ひとりで苦しみを抱え込まないことです。
まず電話で相談してみたい、という場合は#9110の警察相談専用電話に相談することをおすすめします。
また最寄りの警察署の生活安全課でもDV相談は可能です。
DVの被害は時間が経つほど状況が悪化する傾向がありますから、一日も早く電話などで相談してみましょう。
配偶者からの暴力(DV)相談件数 | 内閣府男女共同参画局 (gender.go.jp)離婚問題を電話で相談する際のポイント
電話で無料離婚相談を利用するポイント
無料の離婚相談を利用する場合にはいくつか注意したいポイントがあります。
離婚相談は時間に制限があることが多いため、全く準備もなく離婚相談を受けてしまうとすぐに時間が過ぎてしまい聞きたいことが聞けずじまいになる恐れがあるので注意が必要です。。
無料とはいえせっかく離婚相談するなら時間を有効に使いましょう。
ここでは離婚相談を上手に利用するポイントを分かりやすく解説します。
事前に相談内容を整理しておく
離婚相談に限らず事前準備はとても大切です。
例えば仕事でも下準備をしておけばスムーズに進められることがあります。
離婚相談も同じで、電話をかける前に相談する内容や聞きたいことをメモして優先順位をつけて整理しておけば限られた相談時間を有意義に使えます。
離婚相談の電話をかけている間はメモを見ながら話すようにすれば質問を聞き漏らす心配がありません。
今後自分がどうしていきたいのかを決めておく
離婚相談を受ける場合には、今後自分がどうしたいのか決めておきましょう。
そうすればカウンセラーの方もそれを考慮したアドバイスが可能です。
例えばパートナーの不倫で離婚相談する場合は慰謝料を請求したいと考えている旨を話せばそのために必要なことを教えてくれるはずです。
もちろん電話をしている間に気持ちが変わることはありますが、最初から何も考えていないのとでは大きな違いがあります。
無料で離婚相談する前に今後どうしたいのか決めておくことは、自分の気持ちを確認する意味でも大切です。
関連する証拠資料を準備しておく
対面での離婚相談では関連する証拠資料を準備しておく必要があります。
そうすることで相談内容に合ったアドバイスが受けられますし、相談がスムーズに進みます。
証拠資料は無料相談の内容によって異なりますが、離婚相談の場合は財産分与の内容が分かるもの、不倫による離婚や慰謝料請求の相談であれば不貞行為を示す証拠や自認書などです。
慰謝料請求をされた側であれば内容証明を持参すると良いでしょう。
この他、子どもの養育費について相談する場合は夫婦の収入が分かる資料を持っていくと養育費の妥当な金額をアドバイスしてもらえます。
正直に事実を話す。感情的にならないことが大切
電話でも面談でも、離婚相談では正直に事実を話すことが大切です。
ただその場合、感情的になってパートナーの悪口や愚痴ばかり話したのでは問題の解決につながりません。
相談を受ける側の立場でもできるだけ感情を交えずに事実を伝えられた方が的確なアドバイスがしやすいです。
具体的な質問と、質問の優先順位を決めておく
無料相談では時間が限られていますから、重要なこと、一番解決したいことを決めておき、優先的に伝えることを意識しましょう。
重要な質問は最後に、と思っていると時間切れになる恐れがあります。
とくに電話での無料相談は沈黙が続くと気持ちが焦ってしまいがちです。
聞きたいことから先に聞いてしまうと気持ちに余裕が生まれますから質問の優先順位を決めておくことをおすすめします。
記事まとめ
今回は電話で離婚相談ができる無料相談窓口について解説しました。
電話の方が話しやすい人もいれば電話だと落ち着いて話せない人もいます。
自分の性格に合う方法で離婚相談してみましょう。
離婚を切り出したり、不倫の証拠を集めて慰謝料請求をしたり、公平に財産分与をしたり。無事に離婚できるまで問題は山積みかもしれません。
でも離婚を決意したのであれば離婚後に後悔しないように、少しでも有利に離婚できるように、電話相談を上手く利用したいものです。
法律が分からなければ弁護士に相談し、気持ちがくじけそうになったら無料カウンセリングを受ける。そうやって周りのサポートを受けながら問題を解決していきましょう。
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