1. 家出人を警察は探さないは本当?最適な捜索方法を解説
家出人を警察は探さないは本当?最適な捜索方法を解説
家出人を警察は探さないは本当?最適な捜索方法を解説

家出人を警察が捜索しない理由と対策方法を紹介

夫が浮気相手の彼女と家出してしまった。

息子が借金を抱えて行方をくらました。

大学生の子供が就職浪人となり、書き置きを残していなくなった。

家族が突然家を出てしまったら、居ても立っても居られなくなり、警察に駆け込む人も多いでしょう。

でも多くの場合、警察は家出(失踪)した人を積極的に探すことはありません。これはなぜなのでしょうか。

この記事では、家出人を警察が探さない(捜査しない)理由と、家出(失踪)した家族を早急に見つける最適な捜索方法をくわしく解説します。

目次

家出人や失踪者を警察は探さない?

家出人や失踪者を警察は探さない?

家出人や失踪者を警察が探さない(調査しない)ケースは少なくありません。

ご家族がいなくなった場合、まず警察への相談を考える人が大半でしょう。

でも実際に警察に行方不明者届(旧捜索願)を出しても、警察は積極的に探してくれないケースが多いといわれています。警察を頼って相談したのに、調査をしてもらえないのは納得がいかないと思いますが、これには理由があるんです。

警察は探さないのではなく、探せない?

警察は探さないのではなく、探せない?

警察に行方不明者届(旧捜索願)を出しても、警察が積極的に探せないケースがあります。

家出人や失踪者は、家出した時の状況や理由、経緯などの内容によって、自分の意志で家出や失踪をした「一般家出人」と事件やトラブルで所在が分からなくなった「特異行方不明者」の2種類に分けられます。

「一般家出人」の場合、事件性がないため民事の扱いとなり、「民事不介入の原則」に則って警察は捜索ができないというわけです。

置き手紙を残して家出したり、借金を苦にして家出する場合は「一般家出人」として扱われます。

一般家出人を探さない理由

一般家出人の場合、一週間以内に家に帰って来るケースが多いため、警察が捜索しないということもあります。

実際、警察庁が公開している「令和3年における行方不明者の状況」によれば、この年に家出や失踪した79,218人のうち約半数にあたる33,650人は当日に帰宅しており、一週間以内には計54,747人が発見されています。

この割合は毎年ほぼ同じで、家出人の多くは7日以内に戻って来ることが多いという認識があるため、積極的に動かないという意見もあります。

参考資料:「令和3年における行方不明者の状況」(https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/fumei/R03yukuefumeisha.pdf)

警察が捜索するケース(特異行方不明者の場合)

警察が捜索するケース(特異行方不明者の場合)

警察が積極的に捜索するのは、「事件性のある家出(失踪)」の場合です。事件性のある家出とは、具体的に次のようなケースを指します。

  • 殺人や誘拐によって、危険が生じている可能性がある
  • 淫行や買春、ドラッグなどの犯罪被害にあう恐れがある
  • 水難事故や交通事故、またその他の事故の可能性がある
  • 遺書がある場合、遺書がなくても自殺の恐れがある
  • 精神障害の状態や危険物の携帯など、人を傷つける恐れがある
  • 病人や高齢者、幼児などで、生命や体に危険が生じる恐れがある

上記のように、家出した本人に家出の意思がなく、事件や事故によって所在が分からなくなった場合や、意思に関係なく本人に危険が生じている可能性がある場合には「特異行方不明者」とされ、警察による速やかな捜索が行われます。

警察が捜索しないケース

警察が捜索しないケース

前述の「自分の意志で家出した場合」以外でも警察が捜索しないケースがあります。たとえば不受理届が出されている場合も、それに含まれます。

不受理届とは、家族などが行方不明者届(旧捜索願)を出すことを拒否するために事前に警察に届け出るもので、家出人本人による「自分の居場所が知られたくない」という意思表示になります。

不受理届は、たとえばDV被害に遭った妻が、旦那や彼氏から逃げるために出すことが多いです。この「不受理届」が出されている場合、警察は捜索をしません。
※事件性が疑われる場合には捜索することもあります。

一般家出人の捜索

一般家出人の捜索

一般家出人の場合、警察に行方不明者届(旧捜索願)を出すとどのような対応をしてもらえるのでしょうか。

実は大がかりな捜索はしてもらえないものの、いくつかの対策はしてくれますから、それで見つかることもあります。

何もしてくれないわけではないので、ご家族が家出をした場合、警察に行方不明者届(旧捜索願)を出すことは無駄ではありません。ここでは一般家出人の捜索についてくわしく解説します。

警察のデータベースに登録

行方不明者届(旧捜索願)を出すと、警察のデータベースに氏名や写真など、家出人の情報が登録されます。

この情報は全国の警察で共有されるため、仮に家出人が遠くに移動した場合でも、地元の警察によって家出人の情報が確認できます。

家出人が中学生や高校生など18歳未満の子供である場合には、発見と同時に保護してもらうことも可能です。

警ら(パトロール)

警察では警ら(パトロール)が日夜行われているため、深夜や早朝の時間帯に外を出歩いている子供を見つけた場合に家出人であることが分かれば、その場で補導(保護)してもらえることもあります。

とくに家出人にありがちな服装(真冬にコートも羽織らず歩いているなど)は目に留まりやすいので、警ら中に家出人を発見するケースは少なくありません。

子供の場合、その場で保護も可能ですが、親が毒親であったり虐待が疑われるケースでは、児童相談所に一時保護されることもあります。

また家出人が成人した大人の場合は、本人の意思を尊重しなければならないため、帰宅を促すことはできますが強制的に連れて帰ることは難しいです。

親が家出人の居場所を知りたがっても、教えることはできません。

職務質問

警ら(パトロール)中や立番(交番の前に立ち周囲を警戒すること)している警察官は、家出が疑われる人や不審な行動をとる人を見つけた場合、名前や生年月日、そこにいる目的を尋ねるなどの「職務質問」を行います。

そこで警察のデータベースと照合し、犯罪歴の有無を確認するのですが行方不明者届(旧捜索願)が出されていれば、そこで家出人であることが確認されることもあります。

特異行方不明者の捜索方法

特異行方不明者の捜索方法

家出人が、事件性のある家出をした特異行方不明者の場合、基本的な警察の捜索は次のような方法で行われます。

  • 警察のデータベースに情報を登録し、全国の拠点で情報共有する
  • 多くの捜査員が導入され、家出人の行動範囲を捜索
  • 警察犬による特異行方不明者の捜索
  • 血痕などの痕跡が残されている場合、科学捜査
  • 事件関係者の割り出し
  • 目撃情報の聞き込み
  • 捜索が長期にわたる場合はチラシを作成し全国に呼びかけ
  • 失踪現場が山や海の場合は、各救助隊に応援要請

行方不明者届(旧捜索願)を出すタイミングとは

行方不明者届(旧捜索願)を出すタイミングとは

大切な家族がいなくなった場合、速やかに警察に行方不明者届を出しましょう。

家族が家出や失踪した場合、または行方不明になった場合、警察に行方不明者届を出すタイミングは、早いほど効果があります。

これは、行方不明者は行方不明者届を出した当日に見つかるケースが最も多く、そこから一週間以内が行方不明者が発見されるピークといわれているためです。

警察沙汰にしたくない、と考える人も多いですが、行方不明者届(旧捜索願)を出しておけば、家出したご家族の発見につながるケースもあります。

家出人の発見は初動対応が重要

家出人の発見は初動対応が大変重要です。家出した時点では「一般家出人」であっても、その後事件や事故に巻き込まれる可能性は少なくありません。

家出人は犯罪に巻き込まれるケースも多いため、とにかく早く調査を開始する必要があります。家出した家族が一般家出人にあたる場合、警察に行方不明者届を出す一方で探偵事務所や興信所に調査依頼するのが早期発見の近道です。

大切な人が家出したらまず最寄りの警察署へ

大切な人が家出したらまず最寄りの警察署へ

ご家族や大切な人が家出したり行方不明になった場合、まずは警察署に相談し、行方不明者届(旧捜索願)を出すことをおすすめします。

これは、仮にご家族が一般家出人と判断されて積極的に調査してもらえなくても、警ら(パトロール)中に発見される可能性があるためです。

万が一事故に巻き込まれた場合でも、行方不明者届が出ていれば早く連絡してもらえる可能性があります。

※行方不明者届は警察署の生活安全課の担当になるため、交番では対応できません。行方不明者届を出す場合は、最寄りの警察署に足を運びましょう。

行方不明者届を出せる人

警察署に相談に行けば、だれでも行方不明者届を出せるわけではありません。

行方不明者届(旧捜索願)を出すことができる人は、行方不明者の「親権者」や「夫や妻」「子供」「親族」、また「恋人や内縁関係にある者」「行方不明者の雇用主」「同居人」といったとくに親しい関係にある人に限られます。

ただの友達では行方不明者届(旧捜索願)を出すことはできませんので注意しましょう。

行方不明者届の出し方

警察署では、家出に至った経緯についてくわしく聞き取り調査が行われます。この時、家出(失踪)の原因が分かっていれば包み隠さず話すことが大切です。

逆に全く家出の原因が見つからない場合には、「何らかのトラブルに巻き込まれているかも知れない」ことを訴えることで、一般家出人ではない可能性を認識してもらえるでしょう。

なお、行方不明者届を出す場合に「生存連絡のお願い」を同時に行っておくと、家出人が発見された場合に警察から連絡をもらえます。

※行方不明者届を出す場合には、届出人の印鑑と運転免許証などの身分証明書が必要です。

行方不明者届に必要な家出人の情報

行方不明者届を出す場合には、家出人について次のような情報が必要です。情報が多いほど発見につながりやすいため、行方不明者届を出す際にはこれらの情報を分かる範囲で書き出しておくと良いでしょう。

  • 家出人の写真
  • 氏名
  • 住所 / 本籍
  • 職業 / 学校名
  • 生年月日
  • 体格(身長・体重)
  • 身体的特徴(ほくろや手術の痕など)
  • 血液型
  • 失踪時の服装や所持品
  • 失踪した日時、場所
  • よく行く場所
  • 家出の原因
  • 薬物の使用歴や精神疾患など(あれば)

※この他にも情報があれば伝えておけば、調査に役立ち、早期発見につながるかも知れません

大切な人を一刻も早く見つけたい場合

大切な人を一刻も早く見つけたい場合

警察署に相談の上で行方不明者届(旧捜索願)を出した場合、残された家族にできるのは待つことだけです。

でも前述の通り、事件性の無い家出(失踪)については、警察による積極的な調査、捜索は期待できません。大切なご家族を一刻も早く見つけたい場合には、警察への行方不明者届(旧捜索願)と同時に探偵事務所や興信所に調査を依頼することをおすすめします。

家出人が見つかった後のケアも大切

家出したご家族が見つかったら、その後の心のケアが大切です。

なぜなら家出した理由(原因)が解決しなければ、家出がくり返される可能性が高いためです。

家出したご家族としっかり話し合い、家出に至った理由(原因)を突き止め、問題の解決に努めましょう。ご家族の間で話し合いが難しい場合には、第三者によるカウンセリングを利用するのもおすすめです。人によっては、第三者の方が悩みを打ち明けやすい、という場合もあります。

NPO法人よつばがおすすめの理由

NPO法人よつばがおすすめの理由

NPO法人よつばでは、ご家族が家出や失踪をした場合の無料相談を行っております。家出の経緯をお聞きした後、警察に行方不明者届(旧捜索願)を出すタイミングや、ご家族を見つけるための最善策をアドバイス致します。

また、家出の原因を解決しないと家出が再発する可能性があるため、家出したご家族を発見した後の心のケアも、カウンセリングという形で対応致します。

まとめ|NPO法人よつばにご相談ください

事件性の無い家出の場合、警察は積極的な捜索をしてくれません。でも残されたご家族は、事件性の有無に関係なく、心配でたまらないはずです。

家出した時点で事件性が無くても、その後事故やトラブルに巻き込まれるケースも少なくないため、一日も早く家出したご家族を発見することが大切です。

ご家族が家出してしまった場合には、NPO法人よつばの無料相談をご利用ください。

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この記事では、警察が家出人を積極的に探さない理由、また早急に家出人を捜索する方法を解説します。
家出人を警察は探さないは本当?最適な捜索方法を解説
家出人を警察は探さないは本当?最適な捜索方法を解説

家出人を警察が捜索しない理由と対策方法を紹介

夫が浮気相手の彼女と家出してしまった。

息子が借金を抱えて行方をくらました。

大学生の子供が就職浪人となり、書き置きを残していなくなった。

家族が突然家を出てしまったら、居ても立っても居られなくなり、警察に駆け込む人も多いでしょう。

でも多くの場合、警察は家出(失踪)した人を積極的に探すことはありません。これはなぜなのでしょうか。

この記事では、家出人を警察が探さない(捜査しない)理由と、家出(失踪)した家族を早急に見つける最適な捜索方法をくわしく解説します。

目次

家出人や失踪者を警察は探さない?

家出人や失踪者を警察は探さない?

家出人や失踪者を警察が探さない(調査しない)ケースは少なくありません。

ご家族がいなくなった場合、まず警察への相談を考える人が大半でしょう。

でも実際に警察に行方不明者届(旧捜索願)を出しても、警察は積極的に探してくれないケースが多いといわれています。警察を頼って相談したのに、調査をしてもらえないのは納得がいかないと思いますが、これには理由があるんです。

警察は探さないのではなく、探せない?

警察は探さないのではなく、探せない?

警察に行方不明者届(旧捜索願)を出しても、警察が積極的に探せないケースがあります。

家出人や失踪者は、家出した時の状況や理由、経緯などの内容によって、自分の意志で家出や失踪をした「一般家出人」と事件やトラブルで所在が分からなくなった「特異行方不明者」の2種類に分けられます。

「一般家出人」の場合、事件性がないため民事の扱いとなり、「民事不介入の原則」に則って警察は捜索ができないというわけです。

置き手紙を残して家出したり、借金を苦にして家出する場合は「一般家出人」として扱われます。

一般家出人を探さない理由

一般家出人の場合、一週間以内に家に帰って来るケースが多いため、警察が捜索しないということもあります。

実際、警察庁が公開している「令和3年における行方不明者の状況」によれば、この年に家出や失踪した79,218人のうち約半数にあたる33,650人は当日に帰宅しており、一週間以内には計54,747人が発見されています。

この割合は毎年ほぼ同じで、家出人の多くは7日以内に戻って来ることが多いという認識があるため、積極的に動かないという意見もあります。

参考資料:「令和3年における行方不明者の状況」(https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/fumei/R03yukuefumeisha.pdf)

警察が捜索するケース(特異行方不明者の場合)

警察が捜索するケース(特異行方不明者の場合)

警察が積極的に捜索するのは、「事件性のある家出(失踪)」の場合です。事件性のある家出とは、具体的に次のようなケースを指します。

  • 殺人や誘拐によって、危険が生じている可能性がある
  • 淫行や買春、ドラッグなどの犯罪被害にあう恐れがある
  • 水難事故や交通事故、またその他の事故の可能性がある
  • 遺書がある場合、遺書がなくても自殺の恐れがある
  • 精神障害の状態や危険物の携帯など、人を傷つける恐れがある
  • 病人や高齢者、幼児などで、生命や体に危険が生じる恐れがある

上記のように、家出した本人に家出の意思がなく、事件や事故によって所在が分からなくなった場合や、意思に関係なく本人に危険が生じている可能性がある場合には「特異行方不明者」とされ、警察による速やかな捜索が行われます。

警察が捜索しないケース

警察が捜索しないケース

前述の「自分の意志で家出した場合」以外でも警察が捜索しないケースがあります。たとえば不受理届が出されている場合も、それに含まれます。

不受理届とは、家族などが行方不明者届(旧捜索願)を出すことを拒否するために事前に警察に届け出るもので、家出人本人による「自分の居場所が知られたくない」という意思表示になります。

不受理届は、たとえばDV被害に遭った妻が、旦那や彼氏から逃げるために出すことが多いです。この「不受理届」が出されている場合、警察は捜索をしません。
※事件性が疑われる場合には捜索することもあります。

一般家出人の捜索

一般家出人の捜索

一般家出人の場合、警察に行方不明者届(旧捜索願)を出すとどのような対応をしてもらえるのでしょうか。

実は大がかりな捜索はしてもらえないものの、いくつかの対策はしてくれますから、それで見つかることもあります。

何もしてくれないわけではないので、ご家族が家出をした場合、警察に行方不明者届(旧捜索願)を出すことは無駄ではありません。ここでは一般家出人の捜索についてくわしく解説します。

警察のデータベースに登録

行方不明者届(旧捜索願)を出すと、警察のデータベースに氏名や写真など、家出人の情報が登録されます。

この情報は全国の警察で共有されるため、仮に家出人が遠くに移動した場合でも、地元の警察によって家出人の情報が確認できます。

家出人が中学生や高校生など18歳未満の子供である場合には、発見と同時に保護してもらうことも可能です。

警ら(パトロール)

警察では警ら(パトロール)が日夜行われているため、深夜や早朝の時間帯に外を出歩いている子供を見つけた場合に家出人であることが分かれば、その場で補導(保護)してもらえることもあります。

とくに家出人にありがちな服装(真冬にコートも羽織らず歩いているなど)は目に留まりやすいので、警ら中に家出人を発見するケースは少なくありません。

子供の場合、その場で保護も可能ですが、親が毒親であったり虐待が疑われるケースでは、児童相談所に一時保護されることもあります。

また家出人が成人した大人の場合は、本人の意思を尊重しなければならないため、帰宅を促すことはできますが強制的に連れて帰ることは難しいです。

親が家出人の居場所を知りたがっても、教えることはできません。

職務質問

警ら(パトロール)中や立番(交番の前に立ち周囲を警戒すること)している警察官は、家出が疑われる人や不審な行動をとる人を見つけた場合、名前や生年月日、そこにいる目的を尋ねるなどの「職務質問」を行います。

そこで警察のデータベースと照合し、犯罪歴の有無を確認するのですが行方不明者届(旧捜索願)が出されていれば、そこで家出人であることが確認されることもあります。

特異行方不明者の捜索方法

特異行方不明者の捜索方法

家出人が、事件性のある家出をした特異行方不明者の場合、基本的な警察の捜索は次のような方法で行われます。

  • 警察のデータベースに情報を登録し、全国の拠点で情報共有する
  • 多くの捜査員が導入され、家出人の行動範囲を捜索
  • 警察犬による特異行方不明者の捜索
  • 血痕などの痕跡が残されている場合、科学捜査
  • 事件関係者の割り出し
  • 目撃情報の聞き込み
  • 捜索が長期にわたる場合はチラシを作成し全国に呼びかけ
  • 失踪現場が山や海の場合は、各救助隊に応援要請

行方不明者届(旧捜索願)を出すタイミングとは

行方不明者届(旧捜索願)を出すタイミングとは

大切な家族がいなくなった場合、速やかに警察に行方不明者届を出しましょう。

家族が家出や失踪した場合、または行方不明になった場合、警察に行方不明者届を出すタイミングは、早いほど効果があります。

これは、行方不明者は行方不明者届を出した当日に見つかるケースが最も多く、そこから一週間以内が行方不明者が発見されるピークといわれているためです。

警察沙汰にしたくない、と考える人も多いですが、行方不明者届(旧捜索願)を出しておけば、家出したご家族の発見につながるケースもあります。

家出人の発見は初動対応が重要

家出人の発見は初動対応が大変重要です。家出した時点では「一般家出人」であっても、その後事件や事故に巻き込まれる可能性は少なくありません。

家出人は犯罪に巻き込まれるケースも多いため、とにかく早く調査を開始する必要があります。家出した家族が一般家出人にあたる場合、警察に行方不明者届を出す一方で探偵事務所や興信所に調査依頼するのが早期発見の近道です。

大切な人が家出したらまず最寄りの警察署へ

大切な人が家出したらまず最寄りの警察署へ

ご家族や大切な人が家出したり行方不明になった場合、まずは警察署に相談し、行方不明者届(旧捜索願)を出すことをおすすめします。

これは、仮にご家族が一般家出人と判断されて積極的に調査してもらえなくても、警ら(パトロール)中に発見される可能性があるためです。

万が一事故に巻き込まれた場合でも、行方不明者届が出ていれば早く連絡してもらえる可能性があります。

※行方不明者届は警察署の生活安全課の担当になるため、交番では対応できません。行方不明者届を出す場合は、最寄りの警察署に足を運びましょう。

行方不明者届を出せる人

警察署に相談に行けば、だれでも行方不明者届を出せるわけではありません。

行方不明者届(旧捜索願)を出すことができる人は、行方不明者の「親権者」や「夫や妻」「子供」「親族」、また「恋人や内縁関係にある者」「行方不明者の雇用主」「同居人」といったとくに親しい関係にある人に限られます。

ただの友達では行方不明者届(旧捜索願)を出すことはできませんので注意しましょう。

行方不明者届の出し方

警察署では、家出に至った経緯についてくわしく聞き取り調査が行われます。この時、家出(失踪)の原因が分かっていれば包み隠さず話すことが大切です。

逆に全く家出の原因が見つからない場合には、「何らかのトラブルに巻き込まれているかも知れない」ことを訴えることで、一般家出人ではない可能性を認識してもらえるでしょう。

なお、行方不明者届を出す場合に「生存連絡のお願い」を同時に行っておくと、家出人が発見された場合に警察から連絡をもらえます。

※行方不明者届を出す場合には、届出人の印鑑と運転免許証などの身分証明書が必要です。

行方不明者届に必要な家出人の情報

行方不明者届を出す場合には、家出人について次のような情報が必要です。情報が多いほど発見につながりやすいため、行方不明者届を出す際にはこれらの情報を分かる範囲で書き出しておくと良いでしょう。

  • 家出人の写真
  • 氏名
  • 住所 / 本籍
  • 職業 / 学校名
  • 生年月日
  • 体格(身長・体重)
  • 身体的特徴(ほくろや手術の痕など)
  • 血液型
  • 失踪時の服装や所持品
  • 失踪した日時、場所
  • よく行く場所
  • 家出の原因
  • 薬物の使用歴や精神疾患など(あれば)

※この他にも情報があれば伝えておけば、調査に役立ち、早期発見につながるかも知れません

大切な人を一刻も早く見つけたい場合

大切な人を一刻も早く見つけたい場合

警察署に相談の上で行方不明者届(旧捜索願)を出した場合、残された家族にできるのは待つことだけです。

でも前述の通り、事件性の無い家出(失踪)については、警察による積極的な調査、捜索は期待できません。大切なご家族を一刻も早く見つけたい場合には、警察への行方不明者届(旧捜索願)と同時に探偵事務所や興信所に調査を依頼することをおすすめします。

家出人が見つかった後のケアも大切

家出したご家族が見つかったら、その後の心のケアが大切です。

なぜなら家出した理由(原因)が解決しなければ、家出がくり返される可能性が高いためです。

家出したご家族としっかり話し合い、家出に至った理由(原因)を突き止め、問題の解決に努めましょう。ご家族の間で話し合いが難しい場合には、第三者によるカウンセリングを利用するのもおすすめです。人によっては、第三者の方が悩みを打ち明けやすい、という場合もあります。

NPO法人よつばがおすすめの理由

NPO法人よつばがおすすめの理由

NPO法人よつばでは、ご家族が家出や失踪をした場合の無料相談を行っております。家出の経緯をお聞きした後、警察に行方不明者届(旧捜索願)を出すタイミングや、ご家族を見つけるための最善策をアドバイス致します。

また、家出の原因を解決しないと家出が再発する可能性があるため、家出したご家族を発見した後の心のケアも、カウンセリングという形で対応致します。

まとめ|NPO法人よつばにご相談ください

事件性の無い家出の場合、警察は積極的な捜索をしてくれません。でも残されたご家族は、事件性の有無に関係なく、心配でたまらないはずです。

家出した時点で事件性が無くても、その後事故やトラブルに巻き込まれるケースも少なくないため、一日も早く家出したご家族を発見することが大切です。

ご家族が家出してしまった場合には、NPO法人よつばの無料相談をご利用ください。

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