離婚を切り出し方がわからないなら、まずはタイミングを考えてみましょう
離婚を切り出すことは、決して簡単な決断ではありません。
特に長年連れ添ったパートナーとの別れ際には、複雑な気持ちの整理が必要となることでしょう。
しかし前向きな一歩を踏み出せないまま苦しんでいても辛いだけです。
この記事が、そんな方の小さな後押しとなれば幸いです。
ひとりで抱え込まずに、まずはオープンな気持ちでこの記事をご一読ください。新たな一歩を踏み出すための参考にしていただければと思います。
離婚を切り出し方がわからないなら、まずはタイミングを見極めましょう
離婚を切り出すタイミングは非常に大切です。
相手の気持ちや状況に配慮し、円滑な話し合いができるよう心がけましょう。
配偶者がストレスを感じている時期は避ける
離婚を切り出すことを考えている場合、相手が仕事や家庭などでストレスを感じている時期は避けた方がよいでしょう。
ストレスが高まっている時に離婚話を切り出されると、ショックが大きく建設的な話し合いが難しくなります。
例えば、子育てで疲れているタイミングで切り出されると、子どもの親権を失うかもしれないという強い不安を抱えこむことになりかねません。
ゆとりあるタイミングを見計らって切り出すことで、お互いに冷静な判断ができるようになり、スムーズな話し合いにつながると期待できます。
熟年夫婦でありお互いのことがわかっているつもりでも、余裕のないタイミングでは思わぬ反応が返ってくる可能性もある点に注意が必要です。
子供の成長段階に配慮する
子供が小さいうちは比較的タイミングを気にせずに離婚の話し合いが可能ですが、思春期や受験期など精神的に不安定な時期の子供がいる場合は注意が必要です。
思春期の子供は自己肯定感が低下しがちで、親からの不意のショックは大きなストレスとなります。
受験生の場合も同様で、親の離婚で学業成績に影響が出てしまう可能性があります。
子供の年齢や成長段階に応じ、変化への順応性を見極めながら、できるだけストレスの少ないタイミングを選ぶことが大切です。
子供への影響を最小限にとどめ、新しい家族関係を構築できる好機を狙うことが重要だと言えます。
話し合いの場所の選び方
離婚を切り出す場合は、話し合いの場所をどこにするかも非常に重要です。
話し合いをする場所によって、感情のコントロールができるかどうか、建設的な話し合いができるかどうかが影響するためです。
ここでは、離婚について話し合う場合の場所の選び方を紹介します。
公共の場所以外を選ぶ
公共の場所で離婚の話し合いをすると、周囲の目が気になり建設的な会話がしづらくなります。
相手が恥ずかしさから感情的になったり、大声で怒鳴る可能性もあるでしょう。
そのため、離婚を切り出すときはプライベートな空間で話し合うことをおすすめします。
例えば、飲食店の個室スペースは公共空間でありながらもプライバシーが保たれています。
落ち着いた雰囲気の中なら、冷静かつ建設的な話し合いができると期待できます。
公共の場所では感情的になり過ぎるリスクがあることを踏まえ、場所選びには注意が必要です。
第三者の同席を検討する
親族や専門家に話し合いに同席してもらうことも検討しましょう。
当事者同士だけの密室で会うと、感情的になりがちですが、第三者の存在は冷静さを保つ上で心強いです。
また、専門家であるカウンセラーが同席した場合は、カウンセラーの助言を通じた建設的な話し合いが期待できます。
第三者に立ち会ってもらうことで、あなたとパートナーの感情を抑えつつ、お互いが望む方向へと話し合いを進めることが期待できます。
離婚の切り出し方で最も重要なことは「冷静な態度で臨むこと」
離婚を切り出す場合、相手や自分の感情が高ぶりやすく、正常な判断が難しくなります。
しかし、感情的になればなるほど建設的な話し合いから遠ざかり、理性的な合意が生まれにくくなります。
そのため、事実関係を客観的に伝え、相手の立場に立って気持ちを推し量るなど、冷静な態度を保つことが最も重要です。
事実関係を客観的に伝える
離婚を切り出すときは、事実関係をできる限り客観的に伝えることを心がけましょう。
たとえば「貴方の態度には耐えられない」「もう駄目だ」などの感情的な主観的表現ではなく、「この1年で10回以上、夜中に怒鳴りつけられた」「3カ月以上会話が成立していない」という事実を伝えてみてください。
可能な限りデータ化し、具体的な話を挙げることで説得力が増します。
事実を客観的に伝えることで、相手が感情的な反発をする可能性が下がるはずです。
また事実を客観的に伝えることで、自分の主張の正当性を示しやすくなるというメリットもあります。
冷静な態度を保ちつつ、客観性の高い事実関係の提示を心がけてみてください。
相手の気持ちに寄り添う姿勢を示す
離婚の切り出しでは、相手の気持ちに寄り添う姿勢を示すことも忘れないでください。
相手にとって離婚を切り出されることは激しいショックであり、精神的に大きく動揺してしまう可能性が高いです。
そのため、「これもあなたにとってつらいことだと思います」「あなたも不安を感じていること、よくわかります」などの一言を交えてみましょう。
相手の立場になって状況を推し量る姿勢が大切と言えます。
また、離婚を入り出す方が、経済的支援を検討・用意している場合はその旨を伝えることも効果的です。
生活不安を和らげることができるからです。
気持ちに寄り添うことで相手の心を開きやすくし、円滑な対話・交渉の道筋をつけられるはず絵です。
心ない物言いはかえって対立を深めかねない点に注意が必要です。
子供のことやお金など、今後の生活についての話し合いも忘れずに
離婚の話し合いでは、子供の親権や面会交流、養育費などについて十分検討し決めておく必要があります。
どちらに親権があるかで子供が住む場所が変わり、生活も大きく影響されます。
養育費の額も大切な話し合いポイントの一つです。
教育費や日常生活費などを考慮し、子供が健全に成長できる額を定めておく必要があります。
加えて、財産分与の比率についても事前に決めておきましょう。
このあたりが決まっていない場合、感情的になって争いごとが起きるケースが多いです。
お互いの感情がぶつかり、冷静さを保つだけでも辛いと思いますが、子供とお金に関わる話し合いは、早い段階で整理をつけておくことが大切です。
時間をかけてじっくり向き合うことが大切
一度の話し合いですべてを決定し、解決することはとても難しいはずです。
感情の起伏や考え方の変化が生じることがごく自然な流れであり、時間をかけてお互いを理解し合うことをおすすめします。
具体的には、数回に分けて顔を合わせる機会を設けるのが良いでしょう。
第一回目はお互いの主張をぶつけ合う場とし、二回目以降で感情を落ち着かせながら交渉を進めてみてはいかがでしょうか。
譲歩点を見出していくときも、無理に合意を急がず、ゆっくり話し合うことが大切です。
また、話し合いの間に生じた疑問などをメモにしておくことで、次に会うときはより建設的な話を進められるでしょう。
もちろん、時間の経過とともに考えが変わった部分が出てくる可能性も大いにあります。
ゆとりと余裕を持って、何度も顔を合わせて対話をすることで、初めて円満な合意に至れるのです。
十分な時間をかけて「相手」と「離婚」に向き合おうとする姿勢がカギとなります。
記事まとめ:離婚の切り出し方にお悩みならNPO法人よつばにご相談ください
離婚を切り出すことをお考えの場合、様々な不安や疑問が生じることでしょう。
離婚の切り出し方にお悩みの場合には、NPO法人よつばに是非ご相談ください。あなたに最適なアドバイスを差し上げます。
よつばでは離婚はもちろんのこと、円満な関係再構築を望む方のサポートにも力を入れております。
離婚の話し合いの仕方から法的手続き、その後の生活設計まで、お気軽にご相談いただければ幸いです。
カウンセリングサービスを利用すれば、離婚への不安感やストレスの軽減にもつながります。
専門スタッフが寄り添い傾聴することで、前向きな第一歩を踏み出すお手伝いが可能です。
ひとりで悩まずにまずは専門家に相談することをおすすめします。
よつばは離婚を巡るあらゆる悩みの解決に向けて全力でサポートさせていただきます。お気軽にご連絡ください。